どうも!菊之進です。
教養のある人が身近にいると、あふれる知性と上品さに自分もあんな風になれたらと憧れることがあると思います。社会人として働く上で、ある程度の教養は身につけたいですよね。しかし、教養とは一体何を指しているのでしょうか。
漠然と「幅広い知識に精通している人」というのは浮かんできますが、そのほかはなかなか思いつきません。そこで今日は、教養とは何か?その真意と、教養がある人の特徴、そして無教養な人の特徴もご紹介します。
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▶︎YouTube:教養がある人の特徴9選!無教養な人との違いとは?
1.教養がある人とは
そもそも教養にはどんな意味があるのでしょうか。
教養という熟語は、読んで字のごとく「教える、または教わるを養う」と書きます。「養う」には「育てる」とは別に「習慣をつくる」という意味があることから、「自分が学んだことを人に教える習慣のある人」や、「常日頃より物事から何かしらの学びを得ようとする人」のことを「教養がある」というのです。
しかし正直なところ、これだけでは漠然としていて掴みづらいですよね。そこで「教養」について辞書をひき、解説のなかの言葉を用いて「教養がある人」を定義づけてみました。
- 社会生活を営む上で必要な文化に関する広い知識がある人
- 物事に対する理解力がある人
- 新しいものをつくり出すエネルギーがある人
- 心が豊かな人(優しさや思いやりがある)
参考:小学館
こうしてみると、1は「たしかにそうだ!」と思います。それに対して、2、3、4は「へえ、そうなんだ」という印象を持たれる方が多いと思います。
2、3、4の理解力がある、想像力がある、優しさや思いやりがあるというのも、「教養がある人」の大切な条件なのです。1に示された「幅広い知識」だけ満たしていても、その知識をひけらかしたり、相手をバカにする道具にしている人は、教養があるとはいえません。
2.教養がある人の特徴
ここからは教養がある人について、より具体的なイメージが持てるように、その特徴をご紹介していきます。
①言葉遣いが綺麗
発せられる言葉には、その人の知性や品格が表れます。特にビジネスシーンにおいては、言葉遣い一つで、この人は仕事がデキそう、とか、デキなそうと見られてしまうことがあります。
「言葉遣いは心遣い」という格言があるように、きちんとした言葉遣いができる人は、仕事も丁寧にしてくそうという印象を抱かせます。場に応じた正しい言葉遣いを選ぶことが大切です。
ダメな例 | 良い例 |
忙しいとこすみません | ご多用中恐れ入ります |
全然大丈夫です | 差し支えございません |
お越しになられます | お越しになります |
些細なことですが、このような言葉遣いの一つ一つに、教養は滲みでるものです。
②所作に品がある
所作とは、身のこなしや立ち振る舞いのことです。歩き方や、座り方、姿勢やお辞儀、食事の仕方まで綺麗かどうか。大袈裟すぎるリアクションをとっていないか。ものに対する扱いが丁寧かどうか。
男女問わず、日常の動作がスマートで美しいひとは、相手に知的な印象を与えます。たとえるなら、旅館の女将さんのイメージです。
③エチケットを守る
エチケットとは、他人を不快にさせない「礼儀作法」や「気配り」を指します。例えば次のようなことです。
- 歩きスマホをしない
- 路上にポイ捨てをしない
- 電車内でニオイのキツい飲食をしない
- 子供の近くで喫煙しない
- マスクをつけずに咳をしない
などなど。教養がある人は、他人に迷惑をかけないよう、これらのエチケットをきちんと守ります。
④知識や経験が豊富
幅広い知識や経験は、物事を柔軟に考える思考のベースになります。
- ジャンル問わず博識で物知りな人
- 世界情勢や歴史、偉人にも目を向けている人
- 得られた知識を自分の中で噛み砕き理解している人
- あらゆることに興味を持って挑戦している人
- 積極的に失敗と成功を繰り返して経験値を積んでいる人
- 勉強を怠らず地道に学んで他人に親切な人
このような人は知識や経験が豊富で、教養がある印象を抱きます。
⑤多角的な視点がある
多角的な視点がある人とは、固定観念や思い込み、古い常識や習わしなどにとらわれずに、あらゆる観点から物事を見ようとする姿勢がある人のことをいいます。
そういう人は、相手の価値観を尊重するので、たとえ自分と相手の意見が食い違っても、相手を頭ごなしに否定したり、見下したりしません。感情的になって怒鳴ったりせずに、相手を気遣い節度ある対応をとることができます。また仕事でトラブルが起きたとしても落ち着いて柔軟に対応できます。
⑥謙虚である
教養のある人ほど謙虚です。「自分はまだまだ未熟もので、まだまだ学びが足りない」と思っています。
どんなに幅広い知識があったとしても、それを人に得意がって見せたり、自慢したりしません。いざという時にだけその知識を披露し相手に有益な情報を与えるからこそ、周囲から尊敬の目で見られます。
⑦思いやりがある
記事の冒頭でもお話しましたが、教養がある人の条件の一つに「心の豊かさ」がありました。心の豊かさとは、簡単にいうと思いやりのことです。相手の立場や気持ちを大切にし、相手に対する気配りや気遣いができる優しい心を持った人は、教養のあるひとです。
⑧説明上手
教養とは「教えることを養う」という字を書きます。つまり「人に物事を教える習慣のある人」は教養があるといえるのです。
難しい話を相手が理解できる分かりやすく言葉で話せる人、余計なことを言わずに適格な言葉で説明できる人、話し方が穏やかで安心感がある人を指します。
これまでのあなたの人生の中で、いい意味で大きな影響を与えてくれた人を思い浮かべてみてください。きっとその人は教え方が上手で、教養がある人だと思います。
⑨聞き上手
教養とは「教わることを養う」という意味にも捉えることができます。つまり、「人から物事を教わる姿勢のある人」は教養があるといえます。
相手の話を真剣に聞くことができる人、話のテンポなどを、相手に合わせながら聞くことができる人、相手の言いたいことを汲み取ることができる人。そういう人は相手に安心感を与え信頼を得ることができます。
ユダヤのことわざに「口は一つ、耳二つ」というものがあります。人には一つしか口がないのに、どうして耳は二つあるのでしょうか。その問いに対する答えがこちらです。自分が話す倍だけ他人の話を聞かなければならないからです。
僕も営業をしていた頃、わかったことがあります。それは、口が達者だから売れるとは限らないということです。逆に、相手の話をよく聞く営業マンほど、売れました。
聞き上手なひとほど、様々な人の知識や経験を自分の中にとりこんでいるので、相手の気持ちや考えにより沿った提案ができるのです。「口は一つ、耳二つ」ということわざも納得です。
相手の話からたくさん学びが得られるように耳は二つあるのでしょう。そしてその二つの耳を存分に活用している人は教養があるといえるのです。
以上9点。教養がある人の特徴でした。
3.無教養な人の特徴
ここでは教養がない人の特徴を簡単にまとめました。
- モラルがない(ルールやマナーを守らない人、バレなければ大丈夫と不正を働く人、他人のデリケートな領域に土足であがろうとする人)
- 人のせいにする(自分の非を認めない人、他の誰かに責任をなすりつける人)
- 固定観念に縛られている(視野が狭い人、何事もすぐ決めつける人、思い込みの激しい人)
- 会話の内容が偏ってる(誰かの噂話、芸能ネタ、男や女の話しかしない人)
- 約束を守らない(待ち合わせの時間に遅れる人、遅刻ばかりする人、締め切りを守らない人)
- 自分で学ぼうとしない(自分で調べたらわかることでも調べようとしない人、なんでも人に聞いてすぐ忘れる人)
- 感情を抑えられない人(不機嫌オーラを出して周りに気を遣わせる人、怒りっぽい人)
- 言葉遣いが汚い(否定的な発言で他人の話の腰を折る人、レストランで店員に横柄な言葉遣いをする人、気に食わないことがあると舌打ちする人)
- 他人を見下す(人を馬鹿にする人、上から目線で人を不快にさせる人)
このようにまとめてみると、無教養なひとというのは、相手に対して気遣ったり同情したりする気持ちがない人であることに気づきます。どちらかというと、知識の足りなさよりも、自己中心的なひとのことを指していることがわかります。
4.まとめ
教養がある人とは、「自分が学んだことを人に教える習慣のある人」や、「常日頃より物事から何かしらの学びを得ようとする人」のことをいいます。続いて、教養がある人の特徴です。9つありました。
- 言葉遣いが綺麗
- 所作に品がある
- エチケットを守る
- 知識や経験が豊富
- 多角的な視点がある
- 謙虚である
- 思いやりがある
- 説明上手
- 聞き上手
本日もご視聴いただき有難うございました。教養がある人になれるといいですね。応援しています。それではまた!さようなら。