どうも!菊之進です。
「読書で得た学びを仕事に活かしたい」「試験で良い成績を治めたい」「効率よくスキルアップしたい」そんな時、成功者や権威ある人、意識の高い人はみな口を揃えて言います。「インプットとアウトプットが大事だよ」と。
とはいったものの、具体的なインプット・アウトプットの方法を教わることってほとんどないですよね。そこで、今回、この動画では「学んだことが身になる」「そして人生の役に立つ」質の高いインプット・アウトプットのやり方をお届けしたいと思います。
記事の内容を動画で聞きたい人はこちら↓
▶︎YouTube:インプット・アウトプットの質を上げる!学び定着のコツ5選
1.インプット・アウトプットとは
あらためてこの言葉の意味を簡単におさらいします。
①インプットとは
外部にあるものを内部に取り込むこと。すなわち知識や情報などをつめ込むこと。
参考:三省堂,精選版 日本国語大辞典
例えば、
・先輩に仕事内容を聞く
・マニュアルを見る
・参考書を読む
・イベントに参加する
などは、外部の知識を自分の中に取り込むという意味でインプットにあたるわけです。
②アウトプットとは
内部に入っているものを外に出すこと。すでにある知識や情報から作り出す成果物、結果。
参考:三省堂,(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
たとえば、
・後輩に仕事を教える
・マニュアルをつくる
・問題を解く
・イベントを開催する
といった感じに、自分の中の知識や情報をもとに行動することがアウトプットになるのです。
先ほどのインプットの事例と対比してみるとわかりやすいですね。インプットが目や耳をつかって外の世界の情報を取り込むのに対して、アウトプットは手や足、言葉を使って頭のなかのイメージを具現化します。
2.質の高いインプット・アウトプットのやり方
〜インプット編〜
①質問するつもりで聴く
昔、学校の先生から、「質問がないならこちらから指名するぞ」と言われたことはないですか。僕は結構あります。「やばい、次は自分が当たりそう」と思うと大体ドンピシャで当てられるんですよね。あのときの緊張感と集中力は今でも忘れないです。
変な質問をして恥をかかないためにも、自分の持てる知識を総動員しながら、想像力を働かせ、何を質問しようか必死に考えるはずです。論理を組み立てて「ここまでは分かるが、この先が分からない。自分はこうかんがえるが、どうしてそうなるのかわからない」といった感じに脳をフル活用します。
当然、ただぼんやり講義を聴くよりも質の高いインプットになります。人は「自分が発言しなきゃ」と思ったときにはじめて、単なる傍観者を脱却し、当事者意識を持つからです。
とはいったものの、社会人になると学生時代よりも質問を求められること自体が少なくなりますよね。会議や研修、講義など様々な場面があると思いますが、相手が強引に質問を振ってくることは少ないように感じます。
そんなときは、どうしたらよいでしょうか。
結論はこれです。「話し手が話を終えるタイミングまでに必ず質問をしよう!」という意識で臨んでください。この意識があるかないかでインプットの質が激変します。
さらに、ここで「質問する」というアクションを実際におこしてしまえば、これはもうアウトプットです。質問することで、自分では気づかなかったアイデアや、関連する周辺知識を手に入れることができ、より理解が深まります。
結果的に、「質問するつもりで聴く」ということは、「記憶の定着」にとても有効な方法になります。
②自分の言葉でまとめる
本を読んで重要なところにマーカーを引いただけ、あるいは、講義内容をノートにメモしただけで、なかなか覚えられないのは「咀嚼する」という行為が抜け落ちているからです。内容をよく考えて理解すること、教わったことを自分なりの言葉でまとめることが大切になります。
脳科学者の茂木健一郎氏も、著書、頭は「本の読み方」で磨かれるのなかで次のように述べています。
文字を自分の脳の中から絞り出すという行為は、負荷がかかってヘトヘトになるし、効率も悪いかもしれないけれど、だからこそやり遂げたときに脳は本当に喜び、成長する
引用:頭は「本の読み方」で磨かれる p190
重要な情報を脳にインプットしたいと思った時は、5W1Hを意識しながら自分の言葉で定義するようにします。例えば、2020年9月21日は敬老の日ですが、これを脳にインプットしたい場合は次のように考えます。
Who(だれが):そもそもの誰が始めたものだろう?
When(いつ):いつから始まったのだろう?
Where(どこで):どこで始まったのだろう?
What(なにを):何をするのだろう?
Why(なぜ):どんな目的で開催されるようになったのだろう?
How(どのように):どんな式たりがあるのだろう?
面倒におもわれるかもしれませんが、自力で調べて、自分の言葉でまとめるからこそ記憶に残ります。
実はこの「まとめる」という作業ですが、紙に書き出して文章化した時点でアウトプットにもなります。インプットとアウトプットの両方を同時におこなうことで質の高い学びになります。
③体験する
単純に読んだり聞いたりするよりも、身を以て経験する、体験することで、中身の濃いインプットになります。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚といった五感が複数絡み合って刺激されることは印象に残りやすいのです。
例えば、
- マニュアルを読むまえに触ってみる(とりあえず初めてみる)
- 参考書だけでなく学びたいことに関連する映画や漫画をみる
- 舞台になった場所を訪れる(匂いを嗅いだり、地域特有の料理を味わったりする)
- ボランティアに参加して現場の空気を肌で感じる
などなど。実際に見て、触れて、体験した方がずっと理解がはやいです。自分の手や足、体を使っておこなうインプットは脳に定着します。
〜アウトプット編〜
こちらは2つご紹介します。
①人に教える
アメリカの国立訓練研究所で、どんな学習方法が脳に定着するかといった研究がなされました。その結果がこちらです。
ご覧の通り、「人に教える」ことが最も学習効果が高いということがわかります。どうして教えることが一番の学びになるのでしょうか。
それは、「教える」という行為ひとつでアウトプットとフィードバックとインプットの3つのステップを踏むことができるからです。「教える」行為は次のように分解できます。
- 自分の持っている知識や技術を復習する
- 相手に分かりやすく伝わるように話を組み立てる
- 相手に伝える
- 相手から質問を受ける
- 相手が納得するような新しい知識を習得する
①〜③が一まとめでアウトプット 、④がフィードバック、⑤がインプットです。
教えた相手から、「どうしてこうなるんですか?」「この考え方が理解できません」と言われれば、伝える情報の精度を上げる努力をしますよね。こうした努力が、アウトプットの質を高めるきっかけになるのです。
②学びを行動に変える
学んだことを行動に移さなければもったいないです。いくらたくさん本を読んでも、いくら研修で多くのことを学んでも、「良い本だった。良い講義だった。良い勉強になった」で終わってしまっては悔しいですよね。
せっかく得た学びを血肉にかえるには、行動がいちばんです。次の3点を自分に問う「チャレンジシート」を作りましょう。
- 読書をして(研修を受けて)感銘をうけたことはなにか
- 1ヶ月後自分はどうなっていたいか
- そのためになにをするか
たった一つのことでも構いません。自分の行いを変えていくことで、モチベーションがあがり楽しく学びを継続させることができます。
3.まとめ
まず初めにインプット・アウトプットの言葉の意味を改めて確認しました。インプットとは、外部にあるものを内部に取り込むこと。すなわち知識や情報などをつめ込むこと。
アウトプットとは、内部に入っているものを外に出すこと。すでにある知識や情報から作り出す成果物を意味しました。インプットした知識や情報をもとに、行動することがアウトプットです。
続いて質の高いインプット・アウトプットのやり方を5つご紹介しました。
まずはインプット編です。
- 質問するつもりで聴く
- 自分の言葉でまとめる
- 体験する
つづいてアウトプット編です。
- 人に教える
- 学びを行動に変える
以上です。実りあるインプット・アウトプットができることを願っています。応援していますね。それではまた!さようなら。