接客や営業で使える「クッション言葉」の使い方と具体例!

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どうも菊之進です!今日は、接客や営業、ビジネスメールや電話対応で役に立つ!「クッション言葉」の使い方と具体例をご紹介します。

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菊之進
それではどうぞ!

1.クッション言葉とは

会話の間に挟んでコミュニケーションを円滑にする言葉の総称。ビジネス上のやりとりなどでよく用いられる。例として「恐れ入りますが」「失礼ですが」などが挙げられることが多い。

出典:実用日本語表現辞典

クッション言葉とは、相手に何かを尋ねたり、お願いをしたり、お断りをしたりする前に添える一言です。例として「恐れ入りますが」「失礼ですが」などの言葉が挙げられます。

クッション言葉を会話の合間に挟めば、ストレートに伝えると相手を不快にさせてしまう事でも、柔らかく丁寧な印象になり角が立ちません。言いにくい事も言いやすくなると同時に、相手への配慮や思いやりを示すことができる便利な言葉です。

例えば、短気な上司にものを尋ねたい時や、気難しい同僚に頼み事をしたい時、神経質なお客さんと対応する時などを思い浮かべてみてください。いつも以上に神経を使いますよね。言葉に気をつけて会話に挑むと思います。

そこで助けになるのがクッション言葉です。

相手を不愉快な気持ちにさせず自分の意見が伝えられるようになります。言いづらいこと、頼みにくいことも、格段に伝えやすくなるでしょう。それでは早速、仕事で使えるクッション言葉をご紹介していきます。

2.クッション言葉の具体例(ビジネスシーン別)

①相手からの要望を断りたい時

クッション言葉を使わないと、「ちょっと〇〇なので難しいです」、「いえ、結構です」といった感じにどこかそっけない、冷たい印象になってしまいます。それではこの時に使える便利なクッション言葉を3つご紹介します。

・お気持ちはありがたいのですが

相手のお誘いを辞退するときに使えるフレーズです。

例文:「お気持ちはとてもありがたいのですが、その日は用事がございましてご一緒することが出来ません。次の機会を楽しみにしております」

最初のワンフレーズがあるだけで相手の受け取り方も全然違いますよね。

・心苦しいのですが

「心苦しい」と表現することで「申し訳ないと思う気持ち」を強調します。

例文:「大変心苦しいですが、家庭の都合で明日の懇親会は欠席いたします」

相手を思うばかりに自分の心が痛い様子が伝わりますね。

・申し上げにくいのですが

言いづらいことを切り出すときに使えるクッション言葉です。

例文:「大変申し上げにくいのですが、今回は見送らせていただくこととなりました」

本当はこんなことを言いたくないけれど、言わざるをえないという切羽詰まった心情が相手にも伝わりますね。

以上です。お断りシーンにおいては、そのほかにも「せっかくのお話」ですが、「ご期待にお答えできず申し訳ありませんが」などのクッション言葉も有用です。

お断りシーンで使えるクッション言葉一覧

  • せっかくのお話ですが
  • ありがたいお話ですが
  • 身に余るお言葉ですが
  • ご期待にお応えできず申し訳ありませんが
  • ご意向に添えず申し訳ありませんが
  • 失礼とは存じますが
  • 申し訳ございませんが
  • 残念ですが
  • あいにく

②相手にお願いをしたい時

クッション言葉を使わない場合、「〇〇をお願いしたいのですけれど、よろしいですか?」という感じになります。これでは、目下の人には使えますが、目上の人には使いづらいですね。それではこの時つかえるクッション言葉を3つ紹介します。

・ぶしつけなお願いですが

不躾とは、礼儀をわきまえていないという意味です。

例文:不躾なお願いで恐縮ではございますが、飲み会で締めの一言をお願いできますか

手間のかかるお願いをして大変申し訳ないという気持ちを表現できますね。

・重ね重ね申し訳ございませんが

複数回、相手にお願いをしなければならない場面で使えます。

例文:重ね重ね申し訳ございませんが、再度ファイルをお送りいただけませんか

繰り返すことで、謝罪の意を強調していますね。

・恐れ入りますが

相手にお願いすると同時に敬意をあらわす言い回しです。

例文:お忙しいところ恐れ入りますが、企画書にお目通しいただけますか

お手間をかけて申し訳ないという謙虚な気持ちを表現できます。

以上です。誰かに何をお願いするシーンにおいては、そのほかにも「ご都合がよろしければ」や、「お忙しいところ申し訳ありませんが」などのクッション言葉が使えます。

お願いシーンで使えるクッション言葉一覧

  • お忙しいところ申し訳ありませんが
  • 勝手申し上げますが
  • お手数をおかけしますが
  • 可能であれば
  • ご都合がよろしければ

③相手にものを尋ねたい時

クッション言葉を使わないと「ちょっとお聞きしたいのですけれど、ちょっと聞いてもいいですか?」という感じになります。ここで「すみませんが」というクッション言葉が使えますが、ありきたりな印象になり、相手に対する敬意も感じられません。より適切なクッション言葉をご紹介します。

・お尋ねしたいのですが

「尋ねる」は「聞く」の謙譲語です。「お聞きしたいのですが」よりも相手に対して敬意を払う言葉になります。

例文:お尋ねしたいのですが、どうすれば先輩のようにプレゼンが上手くなりますか

質問相手に敬意を払うことで、回答をもらいやすくなります。

・差し支えなければ

相手が不都合だと感じたら「応えなくてもいいですよ」という意味が込められています。

例文:差し支えなければ、先程の件について、ご教示願えないでしょうか

相手に選択の余地を与える優しい尋ね方ができます。

・失礼ですが

非礼な言動を行う前にその断りとして使える言葉です。

例文:「お客様からお電話です。お話し中失礼ですが、お繋ぎしてもよろしいですか」

謙遜しつつ相手に判断を仰ぐことができます。

④相手の意見に反論したい時

クッション言葉を使わない場合、「いや、それは違うと思います。私は〇〇だと思います」といった感じになり、そっけなく聞こえてしまいます。冷たい印象を回避するためのクッション言葉を3つ紹介しますね。

・僭越ながら申し上げますが

目上の人に意見をする際に便利な表現です。

例文:僭越ながら、私からも意見を述べさせて頂きます。

「私のようなものが出過ぎた真似をして申し訳ありませんが、言わせてください」という意味です。

・重々承知をしておりますが

難しい状況であることはよく分かっているが、それでもこちらの要求に同意してほしいという時に使えます。

例文:お客様の都合は重々承知しておりますが、何とか明日までにお見積もりを出していただけないでしょうか。

相手の気持ちに寄り添った上での発言であることが伝わります。

・差し出がましいことを申しますが

目上の人に自分の意見を伝えたい時に使えるクッション言葉です。

例文:差し出がましいことを申しますが、こちらの資料を使った方が分かりやすいのではないでしょうか。

相手に対して、必要以上におせっかいなことや厚かましいことをするさまを「差しでがましい」といいます。

以上です。相手に意見を言うシーンにおいては、そのほかにも「申し上げにくいのですが」や、「余計なこととは存じますが」などのクッション言葉が使えます。

相手の意見に反論したいときのクッション言葉一覧

  • 確かにそのとおりでございますが
  • 私の考え過ぎかもしれませんが
  • 申し上げにくいのですが
  • 余計なこととは存じますが

⑤相手に協力したい時

クッション言葉を使わない場合、「私がやりましょうか?手伝いますよ?」といった感じになります。この時使えるクッション言葉を3つご紹介します。

・よろしければ

手伝う前に相手に判断を委ねることができます。

例文:私でよろしければ、喜んでお引き受けいたします

相手に配慮した気遣いの感じられる表現になります。

・微力ながら

「微力ながら」を使うことによって、自分に対する期待が高まりすぎるの防げます。

例文:微力ながらご協力させていただきます

「僅かな力ではありますが、精一杯お手伝いします」というニュアンスになります。

・私にできることがあれば

困っている人のお手伝いを申し出るときに使えます。

例文:私にできることがあれば何でも言って下さい

親しい友人から目上の人にまで幅広く使えます。

以上です。

3.注意が必要なクッション言葉3選

・すみませんが

実を言うと、今回ご紹介したクッション言葉のほとんどは「すいませんが」で代用できてしまいます。しかしながら「すみませんが」は便利な一方で、使いすぎると「謝ってばかりの人」という印象がついてしまいます。自分の発言に自信がない人と思われてしまうのです。

・ご迷惑をおかけしますが

お客さんに何かをお願いする時に「ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします」と言ってしまうことはないですか?実はこれは、あまり良い言いましではありません。そもそもお客さんに“迷惑”をかけてはいけないからです。「ご迷惑をおかけしますが」の代わりに、「お手数をおかけしますが」を使いましょう。こちらのほうが自然です。

・差し支えなければ

「差し支えなければ」には不都合なら拒否してもいいですよという意味が込められています。例えば、仕事で、どうしても相手の名前や住所などを聞かないといけない必要な場合は、「差し支えなければ教えてください」ではなく「恐れ入りますが教えてください」を使いましょう。

4.まとめ

クッション言葉とは、相手に何かを尋ねたり、お願いをしたり、お断りをしたりする前に添える一言です。会話の合間に挟めば、ストレートに伝えると相手を不快にさせてしまう事でも、柔らかく丁寧な印象になり角が立ちません。言いにくい事も言いやすくなると同時に、相手への配慮や思いやりを示すことができる便利な言葉です。

ビジネスシーン別に使えるクッション言葉の具体例はこちらです。

①相手からの要望を断りたい時

  • お気持ちはありがたいのですが
  • 心苦しいのですが
  • 申し上げにくいのですが

②相手にお願いをしたい時

  • ぶしつけなお願いですが
  • 重ね重ね申し訳ございませんが
  • 恐れ入りますが

③相手にものを尋ねたい時

  • お尋ねしたいのですが
  • 差し支えなければ
  • 失礼ですが

④相手の意見に反論したい時

  • 僭越ながら申し上げます
  • 重々承知をしておりますが
  • 差し出がましいことを申しますが

⑤相手に協力したい時

  • よろしければ
  • 微力ながら
  • 私にできることがあれば

以上です。言いにくいことも言いやすくなる、コミュニケーションがスムーズになる「クッション言葉」是非マスターしてくださいね。当ブログをご覧いただきありがとうございました。それではまたさようなら!

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