どうも菊之進です。
今まで、あなたが見てきたリーダーはリーダーであってリーダーじゃない。
今日は、真のリーダーシップを身につけるために必要な3つのスキルについて紹介するよ。
「あなたと働きたい、あなたの元で頑張りたい」
と、心の底から思われ慕われるリーダーになれる。
自分を変えて周囲を変える、リーダーシップの本質とは何なのか。
人の成功と会社の成功を導く、リーダーに求められる要素とは!?
あなたの時代は、今ここから、始まる!!
1. リーダーシップとは
リーダーシップとは、先頭に立って人を導くことができる手腕のことである。
リーダーシップ(leadership)は、“リーダー(leader)”と“シップ(ship)”の2つの言葉が合わさっている。
この2つの言葉の意味がわかると、リーダーシップの全体像が見えてくる。
まず初めに、リーダー(leader )とは、先導者、指導者、先頭に立つ人を言う。
似ている言葉に、ガイド(guide)があるけれど、ガイド は「人に付きっきりで案内する」という意味。
リーダーは、「自分が先に立って、目的のところに人を連れていく」ことを示す。
次にシップ(-ship)とは、名詞の後ろに合わさると技量や手腕という意味になる。
つまりリーダーシップとは、人の先頭に立って人を導く手腕、先導者としての技量が試された言葉である。
と、ここまでが普通のリーダーシップの意味。
ここからがもうちょっと掘り下げたリーダーシップ。
シップ(ship)を動詞として考えてみると、その意味は下記になる。
- 船で運ぶ
- 送り出す
- (波を)かぶる
リーダー(leader)が主語だから、シップと掛け合わせると、次のような意味を連想できる。
- リーダーは先導に立って、人を目的地に連れて行く
- リーダーは人の背中を押して送り出す
- リーダーは責任をとる
これらを更に掘り下げると、本質が見えてくる。
人の先導に立つということは、自分の力を信じて、勇気を持って前に進む力があるということ。
人の背中を押して送りだすってことは、その人のことを勇気づける(自信をもたせたり、励ましたりする)ことができるということ。
責任をとるということは、先導中に起きた失敗を人のせいにせず、全て自分に原因があったと考えることができる。
更にその失敗を引きずって落ち込むことなく、成功に導くための一つの要素として、素早く次に活かす決断ができるということ。
世の中のリーダー達が、上記のようなリーダーシップを発揮できたら、きっとその下で働く人たちは仕事が楽しくなる。
月曜日の朝、清々しい気持ちで職場に向かい、帰りが遅くなっちゃうほど仕事が好きになる。
だからもし、あなたがリーダーになったら、シップ(ship)することを忘れずにね!
2. リーダーシップとマネジメントの明確な違い
同じような意味合いの印象を受けるかもしれないが、実は全く意味が違う。
リーダーシップは、先頭に立って人を導くことができる手腕のこと。
マネジメントとは、会社のために、経営のために、人を管理すること。
リーダシップは人のため。マネジメントは会社のため。
マネジメント(management)を辞書で引くと以下の意味を示す。
- 管理
- 支配
- うまい駆け引き
- 術策
- 運営
- 操作
なんだかマネジメントって、会社の上層部目線の言葉だね!
上の人はいいかもしれないけど、下で働く人にとってみたら。
- 俺たちは、管理されるのか・・
- 支配されるのか・・
- 操作されるのか・・
なんて、ちょっとシンドイ(笑)
会社に属するリーダーたちは、部下をマネジメントしろって教育があるよね。
だけれども、マネジメントって言う観念はよくないかもしれない。
あくまでも部下に対しての姿勢は、前章で紹介したリーダーシップをとることが大事。
リーダーシップをとれる人は、本当に凄いし尊敬されるよ。
リーダーとマネジメントの違いについて、以下の記事がとても参考になる。
世界最大の経済新聞であるウォール・ストリート・ジャーナルより。
Let’s Get Rid of Management
“People don’t want to be managed. They want to be led. Whoever heard of a world manager? World leader, yes. Educational leader. Political leader. Religious leader. Community leader. Labor leader. Business leader. They lead. They don’t manage. The carrot always wins over the stick. Ask your horse. You can lead your horse to water but you can’t manage him to drink. If you want to manage somebody, manage yourself. Do that well and you’ll be read to stop managing. And start leading.”
出典:Printed by United Technologies Corporation in the Wall Street Journal Warren Bennis & Burt Nanas. Harper & Row, New York, 1985.
(以下、日本語訳)
マネージメント(管理)することを辞めましょう
人々は管理されたくない。
人々は導かれたい。
世界的なマネージャーなんて人を聞いたことがありますか?
そんな人聞いた事ないですよね。逆に世界的なリーダーはどうですか?
たくさんいますよね。
教育のリーダー。政治指導者。宗教指導者。コミュニティリーダー。労働者のリーダー。ビジネスリーダー。
彼らは皆、人を導きます。
彼らはマネジメント(管理)はしない。
あなたが馬を飼っていたとします。するとどうでしょう。
あなたは馬を水場に導くことはできますが、馬に水を飲ませることはできません。
(馬は喉が乾いたときにした水を飲まない。水を求めていない馬に、無理やり水を飲ますのは至難の技と言う意味)
誰かを管理したい場合は、まずはじめに自分自身を管理してください。
それを十分にやってくださいね。(完全に自己管理ができるまで)
すると、あなたは管理することを諦めるでしょう。
(なぜなら自分すら管理できない事に気づくからです。自分ができないことを人にするなんて、とても傲慢なことだと思い知ります)
だから、あなたはリードすることを始めます。
3. リーダーシップ に必要な3大スキルとは
リーダーには大きく分けて3つのスキルが必要になる。
- 人から好かれる人間的魅力
- 目的地に導く力
- 仲間を勇気付ける力
各能力について紹介しよう。
① 仲間から好かれる人間的魅力
「あの人に付いて行きたい」
「あの人に教わりたい」
「あの人の元で頑張りたい」
人からそんな風に思われる人には、共通の人間的魅力がある。
人を惹きつけるリーダーにあてはまる要素を下記に記した。
まるでミュージシャンのように今この瞬間を楽しめる
多くの人が、過去を振り返り後悔して、未来を想像して不安になる。
肝心の今は、過去と未来に束縛されて楽しめない。
しかし、人間的に魅力のある人は、この道理が逆になっている。
過去を振り返って後悔せず、未来に縛られる事なく、今この瞬間を楽しんでいる。
まるで葉加瀬太郎のような音楽家のように。
バイオリンから発される一音一音を噛み締めながら、今この瞬間を楽しむのだ。
「あ〜この瞬間がもっと続けばいいのに」と思う。
そこには未来も過去も一切ない。
ただ今を思いっきり全力で生きている。
燃えたぎる情熱の炎がある
魅力ある人は、元気のない人の心に火を灯すことができる明るい人。
いわゆるチャッカマン的な存在だ。
自分の中では制御できないくらいのエネルギーに満ち溢れ、イキイキしている。
この力は、周りの人へも引火するほど。
積極的でワクワクした人と一緒にいると楽しいよね。
彼らは情熱を注ぐ対象に向かって、一直線に突き進む。
人を巻き込みながら(笑)
凛とした生きる使命がある
使命とは呼んで字のごとく、命を使うこと。
自分の大切な命を削っても成し遂げたい事がある。
命を使う目的があるので、自分を突き動かし、あらゆることに挑戦する勇気がある。
仕事は志事。
「志を立てて以って万事の源となす」
(何事も志を立てることから始まる)
これが彼らのマインドなのだ。
いちいち失敗を恐れないポジティブシンキングと、闘牛なみのバイタリティはここから始まる。
大海原のような広い心である
他人が失敗したミスを受け入れることができ、他人の考えも理解できる。
誰に対しても平等に優しく、人を厳しく責めたりしない。
人の苦しみが理解でき、共感できる。人の波長に合わせることができる。
更に、見返りなく人を手伝うことができる。
まさに聖女マザーテレサのよう。
飢えに苦しむ人、服がなく裸の人、家のない人、体が不自由な人、病気の人、愛されていない人、誰からもケアされない人。
どんな人に無償の愛を注ぐことができる。
謙虚である
控えめで慎ましい人。
トラブルが起きても、相手を責めず、むしろ感謝できる。
トラブルが起きた原因の中で、自分の誤りを見つけて自分事にする。
富や名声を得ても、行動や性格が一切変わらない。
誰に対しても協調性があり、いつでも低姿勢。
鼻につく様な自己主張をせず、人の見ていないところで努力する。
本物のイケメン(イケてるメンタル)なのだ。
② 仲間を目的地へと導く力
人間的魅力が高いだけでは足りない。
リーダーには、仲間を目的地へ導く力が必要だ。
船長をイメージしてほしい。海賊船でも、豪華客船でもいい。
船員のキャプテンである船長には、以下の様な力が必要になる。
- 地図とコンパスから随時、現在地と目的地を見定め、航路を考える力
- 突然の天候悪化で針路変更をジャッジする決断力
- 船上で生活するための様々な知恵
- 無線機器やエンジンなどの取り扱い
- 船員の安全管理
- トラブル発生時の動線
- 必要な食料の装備品の備蓄
上記の中で、たった一つでも欠けてしまうと目的地へたどり着けない可能性がある。
それどころか、あのタイタニック号の様に沈没船とかしてしまうリスクもある。
一国の首相、会社の経営者、職場のリーダー、スポーツチームのリーダー。
どのリーダーにも各分野の土俵で、船長と同じスキルが必要。
組織として進むべき方向性を定めること。
共に航海する仲間と共通の目的、目標、ビジョンをもつこと。
仲間のそれぞれの強みを生かしたポジショニングをすること。
仲間の視点で物事を考えることができ、彼らの心を動す表現力とコミュニケーション能力を磨くこと。
チャンスを掴み、トラブルが起きた時は迅速に決断する。
目的地に向かうためのノウハウからコンプライアンスまで。
リーダーは、一連のスキルを嗜むことが求められる。
もちろん全てのスキルをリーダーが100%実行することは不可能。
なので、それぞれの役を担うエキスパートを育てることも大事だ。
人の育て方は、山本五十六氏の名言に全て詰まってる。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず
決断力をつけるには人生の決断ができる!意思決定までの4つのステップが参考になるよ。
③ 仲間を勇気づける力
仲間と接する時は、目を見て、話を聴いて、心で感じようとする姿勢が大切だ。
相手の置かれた状況を、相手の立場になって、まるで自分に起きたことのように捉える。
落ち込んだり、迷ったりして立ち止まっている仲間が、再び歩みだす事ができるように勇気を与える存在。
“勇気づけ”はリーダーに必要不可欠なスキルなのだ。
「数字が全て。結果を出すにはやるしかない!」
「死ぬ気でがんばれ!きっと報われる」
「〇〇はどうなってるんだ?どうしてやらないんだ?」
これらは勇気づけじゃない。
安易で、無責任な言葉であり、ただの根性論。
言われた仲間は、逆に勇気くじかれてしまう。
では、勇気づけの言葉はどうだろう。
それは言われた人が、少しでもやる気を出すような言葉になる。
例えば、一例として以下のような勇気づけの仕方がある。
「数字に縛られるから、売れなくなる。売ろうとするのでなく、両親や親しい友人に良いものを紹介する気持ちで取り組んでみるのはどうだろう」
「君がここまでやってくれたのは凄い事だと思う。ここから先は〇〇をしてみると更に良い結果が出せるかもしれない」
「いつも〇〇の仕事で本当に助かってる。君は〇〇が得意だから、折り入ってお願いがある。△△もやってくれるととても助かるんだ」
先の例(勇気くじき)の言葉と見比べてほしい。
どちらの言葉を言われた方が、本人のやる気やモチベーションに繋がるか。
リーダーの仕事は、仲間を目的地に導くこと。
だから、仲間が目的地に行くのが嫌になる様な事は言ってはならない。
リーダーは、仲間より自分が上だなんて一切思っていけない。
ある一面で知識と経験が、豊富だっただけの事なのだ。
役職や肩書きがあるからといって自分は偉いと勘違いしてはいけない。
上下関係は、徐々に人間関係を崩壊させるから。
人はみんな平等。
上下じゃなく、横の人間関係を意識しよう。
すると、仲間目線になることができ、仲間が何を考え何を悩んでいるのか見えてくる。
どういう言葉をかけてあげれば、その人が前に進めるのか。
勇気づけてあげることができる。
4. リーダーシップスキルを磨くおすすめ本
このコーナーでは、リーダーシップスキルを磨くことができる、良本を紹介するよ。
優れたリーダーはみな小心者である。
世界No1シェアを誇るグローバル企業ブリヂストン。
14万人を率いたリーダーは、なぜ「命令」を嫌ったのか?
ブリヂストン元CEOが贈る最強チームを生む25の鉄則。
誰かを「指導」するなどという不遜な考えを捨てる。
「自尊心」を傷つけることほど愚かなことはない。
地位は「ダメな人」をつくる。
内向型人間こそ本物になれる。
内容は実経験に基づいており、自分の立場に置き換えて共感、納得できる内容ばかり。
他書と比べても異彩を放ち、真のリーダーシップを会得する上で大変参考になる一品。
人を動かす
あらゆる自己啓発書の原点となったデール・カーネギー不朽の名著。
人が生きていく上で身につけるべき人間関係の原則を、長年にわたり丹念に集めた実話と、実践で磨き上げた事例を交え説得力豊かに説き起こす。
「人を動かす三原則」や「人を説得する十二原則」など具体的な事例を織り交ぜながら、人生のバイブルとして活躍してくれる一品に。
リーダーが壁にぶちあたったら読む本
サントリーグループの酒類販売会社の営業の第一線で活躍する著者。
組織を率い、動かしてきた経験に加え、ビジネスコーチ社から学んだコーチングの理論まで。
「結果を出す強いチーム」をどのようにつくり上げたか、またそれをつくり上げるための「極意とは何か」について紹介されている。
「ミッション&ビジョン」
「チームスタイル」
「リーダーシップ」
「人材育成」
「モチベーション」
「コミュニケーション」
サントリーでの経験談を織り交ぜながら、分かりやすく具体的に著された修練の書。
結束力の強化書
なぜ、チームはあっという間にバラバラになってしまうのか?
職場のバラバラ感が結果とヤル気を奪っている。
元警視庁出身の日本で唯一の結束力コンサルタントが、20年にわたり、3万時間のコンサルティングの実践の中から生まれた。
どんなバラバラな組織でも結束力が生まれるメソッドをわかりやすく解説。
シンプルな言葉の中に、会社を、社会を変えていく要点が絞り込まれている。
著者は「結果を変える」ことに力点を置いている。
「共通の目標」「やらないことを決める」「信頼関係」「助け合えるフォーメーション」
現場リーダーに実践的で、ためになる必読の書。
5. まとめ
リーダーシップ に必要な3大スキルは以下3点。
- 人から好かれる力
- 人を目的地へと導く力
- 人を仲間を勇気づける力
リーダってとっても温かい存在なのだ。
仲間の心を明るく灯し、勇気づけ、自分がリードして目的地まで導いてくれる。
まさにドラクエで言う勇者だね。
共通の使命のもと、自分が先頭に立ち、まだ見ぬ大地を歩き、モンスターが現れたら協力して倒す。
仲間がダメージを受けたらホイミで回復。
地道にレベルを上げながら、確実に使命を果たしていく。
勇者って、かっこいいじゃない。