職場のモラハラ!よくある4つのケースと適切な対処法

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どうも!菊之進です。

今日は、モラルハラスメント、略して「モラハラ」について。どのようなケースがモラハラに該当するのか?職場でよく起こる4つのケースと被害にあったときの対処法についてお話します。

さらにモラハラを行う人に共通する特徴や、パワハラとの違いについても解説しました。同僚の自分に対する口振りや態度について、「これってもしかしてモラハラじゃない?」と悩んでいる方、実際にモラハラを受けて精神的ストレスを抱えている方はぜひご覧ください。

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菊之進
それではどうぞ!

1.職場のモラハラとは

そもそも、モラハラの定義はどうなっているのか?辞書を引くと次のように定義されている。

暴力は振るわず、言葉や態度で嫌がらせをし、いじめること。精神的暴力。精神的虐待。モラハラ。

出典:小学館

モラルハラスメント のモラルはフランス語のモラールで、「精神の」という意味を持っている。またハラスメント は、「いやがらせ」という意味である。つまり「精神的な嫌がらせ」をあらわしている。

どうしてフランス語なの?ということだが、モラルハラスメント という言葉を提唱した精神科医、マリー=フランス・イルゴイエンヌ氏の出身地がフランスだからである。

マリー氏は、モラハラという言葉の生みの親であり、その危険性を世界に広め警笛をならした。2006年には来日して、大学などの日本各地で講演活動を行っている。彼女はモラハラについて一言、このように述べているのだ。

「モラルハラスメントがどれほど被害者の心身の健康に破壊的な影響を与えるのか、その恐ろしさを嫌と言うほど見てきた。モラルハラスメントは精神的な殺人である」

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ちょっと大げさなんじゃないの?と思う人もいるかもしれないが、モラハラを受けて悩んでいる方にとっては、痛いほどわかる言葉だ。

モラハラ行為を行う側は、とりたてて問題にするほどでない些細な事柄までも取り上げて、被害者をせめ罪悪感を与え、さらには周囲に「あの人が悪い」と思わせようとするのが特徴である。

やり方は実に巧妙。周りもまきこんで自分が決めたターゲットを悪者にしたてあげ、その人の居場所を職場からじりじりと奪っていく。ターゲットになった人は、長期間の嫌がらせによりうつ病やPTSDを発症したり、酷い場合には自殺に追い込まれる。

モラハラ行為のターゲットになりやすいのは、几帳面な人、真面目な人、責任感の強い人、優しそうな人だ。いわゆる「良い人」ほど目をつけられてしまうのが残念でならない。

2.パワハラとモラハラの違い

パワハラとモラハラの違いは大きく分けて次の2つ。

まず一つ目は、パワハラは、上司-部下、先輩-後輩のような職場上の力関係を背景に行われる行為だが、モラハラはそのような上下関係だけでなく対等な関係も含む。

つぎに2つ目は、パワハラは精神的な暴力だけでなく肉体的暴力も含まれるが、モラハラは精神的な暴力のみを示している。

上下関係の有無嫌がらせのタイプ
パワハラ上下関係を利用して発生する肉体的・精神的
モラハラ上下関係だけでなく対等な関係でも発生する精神的

最近では、パワハラと言う言葉が幅広く世間に認知されたこともあり、肉体的な暴力をする人が減った。しかし、その一方で目に見えにくい精神的な暴力を振う人が増えている。パワハラよりもモラハラを行う人のほうが圧倒的に数がおおく、パワハラはモラハラの一種であると言われている。

3.職場でよくあるモラハラ!4つのケース

①言葉の暴力

モラハラの行為者はほぼ必ずと言って良いほど言葉の暴力で相手を陥れる。言葉の暴力とは、暴言、陰口、いやみ、噂ばなし、からかう、人格否定、侮辱、誹謗中傷のことを示す。それぞれ実際にあった事例を紹介しよう。

暴言:バカ、クズ
陰口:本人がいないところで「ああ見えてあの子性格悪いよ」とか「あいつほんと使えねー」という
いやみ:休暇をとろうとしたら「こんなに忙しい時に休むの?」
噂ばなし:「〇〇さんは聞くたびに彼氏が変わるよ」「あの二人は絶対、不倫してる」
からかう:ちょっとでも感情的になった女性をみて「今日、生理でしょ?」とからかってくるおじさん
人格否定:「性格が暗いからお前はダメなんだ」とその人本来のもっているものを否定する
侮辱:「こんなこともできないなんて小学生以下」「給料泥棒」などといって、相手を見下し、はずかしい思いをさせる
誹謗中傷:「〇〇さんは整形してる」「〇〇さんは横領している」「〇〇さんは前科がある」などと根拠のない噂を流し、その人の名誉を毀損する

こういった発言をしながら、大きなため息をついたり、肩をすくめ、からかうような微笑を口元に浮かべたりするのが、モラハラ行為者の主な特徴だ。

②人間関係の切り離し

モラハラをする人は、ターゲットに定めた人を無視したり、仲間外れにしたりして、職場から孤立させようとする。周囲の人間に根回しをして上手く自分側にひきこもうとするのが、たちが悪い。

「〇〇さんがまたミスしたよ」と本人のいないところで、大勢に言いふらして恥をかかせる。それだけでなく、標的にした人に大事な業務連絡を回さなかったり、挨拶や発言を無視したり、一人だけ食事に誘わないようにしてどんどんその人の職場での居場所を奪っていく。

③プライベートへの過度な介入

標的にした人の私生活に立ち入って、その人の秘密をあばき晒す。その人の家族や恋人の詮索、性的な事柄を把握し、弱みを見つけては職場で話題に出してからかう。「彼氏はいるの?」「自炊してるの?」「結婚の予定は?」「まだ子ども作らないの?」というようにしつこくプライベートを詮索する。

④仕事の妨害

仕事の妨害とは、主に次の3つを示す。

仕事を奪う、あるいは押しつける、業務に必要な情報を与えないの3つだ。その人が本来行うべき仕事を取り上げて雑用だけを命じるケース、その反対に、明らかに業務時間中に終わらない量の仕事を押し付けるケース。そして、業務を遂行するのに必要な知識を教えずに、その人が仕事で失敗するように誘引するケースの3つである。

ここまで簡単にまとめると、モラハラの行為者は標的に定めた人を、言葉の暴力で追い込み、周囲の人間も巻き込んで悪者にしたてあげる。どんな些細な弱みも取り上げては、巧みにみんなの敵になるようにもっていく。この戦略に上司までも参加すると、④のケースで紹介したように、仕事を取り上げたり、逆に押し付けたりということもあって、被害者はますます心を閉ざし、鬱になり、職場にいられなくなる。

4.職場でモラハラ行為を行う人の特徴

モラハラを提唱し、セラピストとしてたくさんの被害者に接してきたマリー氏は、加害者のことを「自己愛的な変質者」と定義している。この場合の変質者とは性犯罪を行う者という意味ではない。異常者という意味のほうだ。つまり「自己愛が異常に強い人」ということになる。

自己愛の強い人は、ありのままの自分、本当の自分を愛せない。愛せるのは、周りから見て優れていて素晴らしく、特別であり偉大な存在である架空の自分だけ。自分を優れた存在にみせるために、自分より弱そうな人をターゲットにして蹴落とす。相手の格が下がれば、自分の格が上がったように感じるから。そうやって、人を虐め辱しめて自分の不安を解消する、自分の中の劣等感を埋め合わせする。

次に、自己愛の強い人の特徴をまとめてみた。

  • 自分が人より優れていると信じている
  • 自分の業績や才能を誇張する
  • 自分の言っていることはいつでも正しいと考えている
  • どんな時も自分を正当化する(相手が悪い理由を抑える)
  • 自分が相手より優位に立つチャンスを常に見計らっている
  • 劣っていると感じた人に高慢な態度をとる
  • 相手の弱点を見つけては攻撃する

厄介なのは、彼らは自分が加害者であることを自覚していないということ。それなら自覚させたらよいではないかと思うが、そう簡単にはいかない。彼らにモラハラを指摘したところで、悪い事をしたなんて思わないのだ。

それどころか自分は正しいことをしたという。何をいっても自分を正当化する理由を見つけ出す。そして自分に対して不都合な人や、自分にもってないものを持っている人、自分より目立つ人を排除しようとする。

実は、自己愛が異常に強い人は、精神医学において、自己愛性パーソナリティ障害と診断される可能性が高い。医師もさじを投げるほど治療が難しい病気といわれ、治療薬もなく根本的な治療は困難だ。

あなたに危害を与える人は病気もしくはその入り口にいるひとである。他人を見下したり、傷つけて支配下におくことでしか、自分の不安を解消したり、自己の尊厳を保てないかわいそうなひと。そう思うと少し楽になるかもしれない。

5.職場モラハラの対処法3選!

①被害の内容を記録する

モラハラ被害の内容を記録することをおすすめする。行為の証拠をおさえておくことで、これが後々あなたを守る強力な道具になるからだ。証拠があれば、会社から加害者に対して制裁を下してもらえる。昔僕が勤めていた職場でも、モラハラを行った人は降格処分になり、配置転換させられた。おかげで職場から嫌な人が消えてほっとしたのを覚えている。

必要になる証拠は次のとおり。誰に、いつ、どこで、何を言われたのか。モラハラを受けてあなたはどのような気持ちになったのかを、逐一、ノートに記録する。

メールやLINEの文面も写真にとって保存しておこう。ペン型ボイスレコーダーを胸に挟んで相手の言葉の暴力をパレないように録音するのも手だ。同僚のなかに、同じようにモラハラのターゲットにされている人がいたり、あなたがモラハラ行為をうけていることを知っている人がいれば、彼らの証言も記録しておきく。さらに、モラハラが原因で精神的な不調があるのなら、病院を受診して医師の診断書をもらっておこう。

これらの証拠をもって職場ハラスメントに強い弁護士に相談すれば、加害者に治療費や通院費、慰謝料を請求することもできる。

②社内で相談

労働契約法第5条に「職場環境配慮義務」というものがある。これによると「使用者は労働契約にともない労働者がその生命・身体などの安全を確保しつつ労働できるよう必要な配慮をするものとする」とされている。

つまり、会社は、モラハラを含んだあらゆるハラスメントを防止する義務を負っているのだ。モラハラを放置した会社は損害賠償請求の対象になる。

そういうこともあって昨今は、ハラスメント相談窓口を会社内にもうけるところが増えている。ひとりで抱え込んで潰れてしまう前に、早い段階で相談しよう。誰にも言えなかった現状をわかる人に聞いてもらうだけでもだいぶ心が楽になる

③社外に相談

社内に相談できるところがない場合は、厚労省のハラスメント悩み相談室を利用しよう。職場における様々な嫌がらせについて、電話やメールで気軽に相談できる。土日も対応していて、相談料は無料、匿名も可、プライバシーは厳守されまる。

事情を話して今後どうしていくのがベストな解決策かを尋ねてみよう。休職すべきか、転職すべきか、弁護士に相談すべきか、あなたの状況や意向に沿って適切なアドバイスがもらえるだろう。

6.まとめ

モラハラとは、暴力は振るわず、言葉や態度で嫌がらせをし、いじめること。精神的暴力。のことだ。モラハラ行為を行う側は、とりたてて問題にするほどでない些細な事柄までも取り上げて、被害者をせめ罪悪感を与え、さらには周囲に「あの人が悪い」と思わせようとするのが特徴。

やり方は実に巧妙だ。周りもまきこんで自分が決めたターゲットを悪者にしたてあげ、その人の居場所を職場からじりじりと奪っていく。ターゲットになった人は、長期間の嫌がらせによりうつ病やPTSDを発症したり、酷い場合には自殺に追い込まれていく。

職場でよくあるモラハラは次の4つのケースだ。

  1. 言葉の暴力:暴言、いやみ、陰口、噂ばなしetc
  2. 人間関係の切り離し:ターゲットに定めた人を無視したり、仲間外れにしたりして、職場から孤立させようとする
  3. プライベートへの過度な介入:私生活に立ち入って、その人の秘密をあばいて晒す
  4. 仕事の妨害:仕事を奪う、あるいは押しつける、必要な情報を与えない

職場で、モラハラ行為を行う人は、「自己愛が異常に強い人」だ。彼らの特徴を次のとおり。

  • 自分が人より優れていると信じている
  • 自分の業績や才能を誇張する
  • 自分の言っていることはいつでも正しいと考えている
  • どんな時も自分を正当化する(相手が悪い理由を抑える)
  • 自分が相手より優位に立つチャンスを常に見計らっている
  • 劣っていると感じた人に高慢な態度をとる
  • 相手の弱点を見つけては攻撃する

他人を見下したり、傷つけて支配下においておくことでしか、自分の不安を解消したり、自己の尊厳を保てないかわいそうなひと。そう思うと少し気が楽になるかもしれない。

さいごに、職場モラハラの対処法は次の3点。

  1. 被害の内容を記録する
  2. 社内で相談
  3. 社外に相談

以上。職場でモラルハラスメントを受けている人は本当に辛い。すべてを一人で抱え込まずに然るべきところへ勇気を出して相談してみてほしい。誰かにわかってもらえるだけでとても気分が晴れる。あなたが働きやすくて居心地のよい職場空間を取り戻せることを心より願っています。それではまた!

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