どうも!菊之進です。
今日は、怠け癖を治す方法を4つご紹介します。
こんなあなたへ
- 何事もめんどくさいと思ってしまう
- やることがたくさんあるのに行動に移せない
- 楽な方に楽な方にと逃げてしまう
- 仕事も勉強も締め切りギリギリまで動けない
- 精神的に弱い自分が情けない
- 怠け癖、さぼり癖、後でやろう、明日やろうを治したい
どうして人は怠けてしまうのか?怠けないためにどうしたら良いのか?具体的な対策をお届けします。
記事の内容を動画で聞きたい人はこちら↓
▶︎YouTube:怠け癖を治したい人へ!「明日でいいや」の改善法4選
1.人間の脳は怠け者
僕たちの脳は基本的に怠け者です。脳は、すでに知っていることや理解している情報を好み、知らないことは嫌います。新しい事をはじめたり、頑張らないといけないことがあるだけで脳にとっては大きなストレスです。
これは脳科学で証明されている「安定化思考」という性質によるものです。安定化思考とは、大きな変化を受け付けないという性質です。
何かしら物事に取り掛かる前に、僕たちは、目の前のタスクが難しいか易しいかを判断します。その際に、脳が「これは難しい、簡単じゃない」とジャッジすれば、体は頑なにそれを拒み、身動きがとれなくなるのです。やらなきゃいけないことがあっても手がつけられなくなります。
でも、だからといって、諦めないでくださいね。
人間の脳には「可塑性」という性質もあります。可塑性とは、少しずつなら変われるという性質です。一気におおきなことをやろうとするのでなく、心理的なハードルが低い小さいものから取り掛かる。そうすることで、やるべきことが進まない…という今の現状を打破できます。
変化を拒む安定化思考に対して、変化を受け入れる可塑性はまさに救世主ですね。この性質を理解しうまく活用することができれば、怠け癖を脱却できるでしょう。
2.怠け癖を治す方法4選
①やるべきことを可視化する
怠け癖とは、言い換えれば先延ばし癖に等しいです。やるべきことを先延ばしにするのは、あなたの意思が弱いからではありません。先ほどお話しした通り、脳の「安定化思考」が邪魔をするのです。
目の前のやるべきことが、沢山あってその作業手順が明確でない、または慣れた作業でないと、脳が「こりゃ一あかんぞ」と判断します。そうなるともう、拒否感が半端なく、いつまで経っても手に付けられなくなります。なのでまず最初にすることは、やるべきことの可視化です。
やりたくないなぁと思ってしまうその厄介な仕事を、複数の簡単な作業に分類してあげれば、それだけで行動に移す心理的なハードルが下がります。
例えば、僕は仕事ながら記事をよく書くのですが、正直なところ、「さぁ!記事を書こうか」と気軽な気持ちで始められません。記事を書くと一口にいっても、やるべきことが多すぎて窒息しそうになるからです。そのため、記事を書くという工程を細かく分類しています。こんな感じです。
- 検索キーワードを絞り込む
- そのキーワードで検索する読者の気持ちを拾い上げる
- 記事の目次を考える
- 肉付けする
- キャッチーなタイトルを考える
- 推敲する
(※本当はもっと細かく分類できます)
記事を書くという行為は、最低でもこれら6つの作業工程から成り立ちます。このようにして書き出すだけでも、やるべきことが明確になり、僕自身だいぶ心が楽になります。あとは、それぞれの工程をいつやるのか決めるだけです。
コツは一気に全部とりかかろうとしないこと。この作業は月曜日、この作業は水曜日といった感じに、自分に負荷がかからないようにスケジューリングしていきます。
難しい工程はさらに、作業工程を細かく分類して、一度に全部やらないように気を付けています。少しずつ少しずつ取りかかることで、やるべきことは着実に進んでいきます。
仕事の納期や課題の提出、試験勉強などがギリギリになる、と言う人は、まずやるべきことを可視化してみてください。具体的な作業工程を紙に書き出してみるだけで一気に気持ちが楽になりますよ。
②嫌なものほど負担を減らす
嫌なものほど、「今できる小さなアクションが何かないか?」と考えます。
例えば、ジムに行くのが億劫という人は、ジムにいく前日に、スポーツウェアやタオル、シューズ、着替えなどをカバンに詰めて、いつでも出発できるように玄関に置いておくと当日ジムに行きやすくなります。
明日こそ試験勉強したいという人は、前日のうちに次の日勉強するページを開いて机に置いておきます。ノートや筆記具もだしておいて、すぐに取り掛かれるようにしておきます。そうすると当日、開いたページくらいは読もうという気になります。
大事な仕事が先延ばしになっている人も同様です。前日のうちに明日できることを考えて、少しでもいいので進めておきます。
分からいことがあって、自分ではどうしようもできない場合は、誰に何を確認すればよいか、質問事項を紙に書いてデスクの引き出しに準備しておき、翌日わかる人に確認しましょう。
このように、やるべきことを簡単なものに分解して途中まで終わらせてしまえば、いざ!取り掛かると言う時に行動しやすくなります。ぜひお試しください。
③とりあえず始めてみる
気が乗らなくてもまずは手を動かしてみる、嫌々でもとりあえず開始してみることが大事です。ドイツの心理学者のクレペリンは、やる気がでない作業でもやっているうちに意欲が湧き集中力が出てくるという作用を発見しました。
これを「作業興奮」と言います。一旦行動し始めると、脳は作業興奮状態となりその行動を遂行しようとします。
少々乱暴ですが、何も考えずに取り掛かってしまいましょう。先ほどご紹介した、①と②の、やるべきことを可視化して、あらかじめ嫌なものほど負担を減らしておけば、取り掛かる際の心理的なハードルは相当低くなっているはずです。
あとはもう、嫌だなぁ・・と思う隙すら与えずに、5、4、3、2、1、スタートでとりかかってしまいましょう。やってみて、どうしても捗らないのならやめてしまっても構いません。
とりあえず手をつけただけでも一歩前進しているのでよしとします。全く何もしていないゼロよりマシです。
④誘惑物には面倒な工程を入れる
人の脳はめんどくさいと感じたものを敬遠する。この性質を利用して、自分を誘惑するものには面倒な工程を増やす。いままで解説してきたことと逆のことをします。
たとえば、スマホの誘惑に勝てない人は、電源をオフにして取りに行くのが面倒だと思う部屋のタンスの奥や、鞄の奥底に隠してしまいましょう。
テレビのリモコンや漫画本も同様に、みるのが億劫だなとおもうような場所に隠します。そうしておくと、誘惑に負けなくなります。
僕自身はツイッターやユーチューブをあまり見すぎてしまわないように、二段階認証を設定しています。ログインするのに必要な手間が増えるので、見る回数が確かに減りました。好きなのにめんどくさいという変な感じです。
ですがそのおかげで、誘惑を抑えられています。同時にセキュリティーも保たれるので一石二鳥です。
3.まとめ
人間の脳はそもそも怠け者です。脳は、すでに知っていることや理解している情報を好み、知らないことは嫌います。新しい事をはじめたり、頑張らないといけないことがあるだけで脳にとっては大きなストレスです。
怠惰な脳を動かすためには「安定化思考」と「可塑性」という2つの脳の性質を理解する必要があります。「安定化思考」とは、大きな変化を受け付けないという性質です。その一方で「可塑性」とは、少しずつなら変われるという性質です。
つまり、一気に大きなことをやろうとするのでなく、心理的なハードルが低い小さいものから取り掛かることが、先延ばしを防ぐ鍵となります。脳は、少しずつなら受け入れてくれます。では具体的にどうしたら良いのでしょうか?
怠け癖を治す方法を4つご紹介しました。
- やるべきことを可視化する
- 嫌なものほど負担を減らす
- とりあえず始めてみる
- 誘惑物には面倒な工程を入れる
以上4点です。
実は、これ以外にも怠け癖を克服する方法はいくつかあります。やる気スイッチの入れ方14選!スムーズに仕事や勉強を始める術という記事でも、対処法をたくさん紹介しましたので、よければぜひ見てみてくださいね。
それではまた!さようなら。