どうも!菊之進です。
お世話になった相手に対して、お礼の言葉をスマートに伝えられる人って素敵ですよね。相手との関係や状況に応じて、感謝の言葉を多彩に表現できる人をみると品を感じます。
そこで今回は、「ありがとうござます」の言い換えができて、ビジネスシーンやプライベートで役立つ「お礼フレーズ」をまとめました。
お世話になっている先輩や上司、取引先やお客さんに対して使える、気の利いた言葉を礼文付きでお届けします。お礼のバリエーションを増やしたい方は是非ご覧くださいね。
記事の内容を動画で聞きたい人はこちら↓
▶︎YouTube:「ありがとうございます」の言い換え表現9選!感謝の伝え方
1.「ありがとうございます」の言い換え表現9選
「ありがとうございます」と組み合わせても使える言葉をご紹介します。
①とても嬉しく思います
嬉しい気持ちを素直に伝えることで、相手も自分は良い行いが出来たと実感できます。あなたと相手が親しい間柄であれば「嬉しいです」とそのまま表現して構いません。相手が偉い立場にある場合は、敬語のレベルを上げて「大変嬉しく存じます」と伝えるのがいいです。
例文
- 喜んでいただけて、とても嬉しく思います
- お褒めの言葉を頂き、大変嬉しく存じます
類語
- 嬉しい限りです
- 幸いです
- 光栄です
②心より感謝いたします
相手の行為や親切にたいして丁寧に感謝の気持ちを伝える言葉です。
例文
- 大変あたたかいお心遣いに感謝いたします
- 多大なるご支援を頂き、心より感謝いたします
類語
- 感謝の気持ちでいっぱいです
- 御礼申し上げます
③感激いたしました
相手の言動に心を動かされたとき、昂る気持ちを表現できます。心を打たれ、胸がジーンとしたときに使いましょう。
例文
- 先輩から頂いた励ましの言葉に感激いたしました
- 素晴らしいプレゼンを聞いて感激いたしました
- 皆さんの温かい心遣いに感激しました
類語
- 感動しました
- 感銘をうけました
④感謝の言葉もございません
感謝の度合いが深すぎてうまく言葉が出てこない、言葉では言い表せないくらい感謝している時に使えます。
例文
- ご丁寧に対応くださり感謝の言葉もございません
- ご配慮いただきまして、感謝の言葉もございません
類語
- 感謝しかございません
- お礼の申し上げようもございません
⑤身に余るお言葉です
上司など目上の人から称賛された時に使える表現です。「身分につりあわない過分な言葉」という意味があり、相手に対し感謝とともに尊敬の念を伝えることができます。また、それと同時に相手に「控えめで慎ましい印象」を与える言葉です。
例文
- 身に余るお言葉をいただき、とても嬉しく思います
- 身に余るお言葉をいただき、身の引き締まる思いです
- 身に余るお言葉おそれいります。さらなる目標に向かって精進してまいります
類語
- 私にはもったいないお言葉です
- 光栄に存じます
- ありがたいお言葉です
⑥足を向けて寝られません
恩義のある人に対して、足を向けて寝るなんて失礼なことはできないという意味で、お世話になった人への感謝や尊敬の念を表しています。
例文
- 今の私があるのも〇〇課長のおかげです。課長には足を向けて寝られません
- コーチのおかげで大会に優勝することができました。コーチには足を向けて寝られません
類語
- 頭が上がりません
- 尊敬します
⑦重ねてお礼申し上げます
相手に対して再び感謝を述べることで、本当にありがたいという気持ちを表現できます。
例文
- 急な案件にご対応いただき、重ねてお礼申し上げます
- 素晴らしい贈り物までいただき、重ねてお礼申し上げます
類語
- 重ね重ねありがとうございます
- 深く感謝いたします
⑧恐れ入ります
相手に対して感謝の気持ちを表すと同時に、申し訳ない気持ちや、恐縮する気持ちも伝えることができます。「大変ありがとうございます」と「大変申し訳ありません」の二つの意味を兼ね備えたことばです。
例文
- ご尽力いただき、誠に恐れ入ります
- わざわざご連絡いただき、恐れ入ります
- ありがたいお言葉をいただき、恐れ入ります
類語
- 痛み入ります
- 大変ありがたく存じます
⑨相手の名前+自分の心境
相手の行為を受けて自分がどう感じたのかを伝える。この時、相手の名前を呼ぶことで、感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
例文
- 〇〇さんのおかげで助かりました
- 〇〇さんの温かいお言葉に、いつも元気をいただいています
- 〇〇さんには頭があがりません
- 〇〇さんのご恩に報いるよう全力を尽くします
- 〇〇さんのお言葉が心に染みました
- 〇〇さんからたくさんのことを学びました
2.ありがとうの気持ちを上手に伝えるポイント
ここでは「ありがとうございます」の基本にもどって、相手の心に響く、感謝の気持ちの伝え方をご紹介します。
お礼を伝えるときのポイントです。
- 具体的な相手の行為(〇〇していただきと添える)
- お礼の気持ち(ありがとうございますと述べる)
- 自分の心境を伝える
この流れにそうことで、感謝の気持ちは十分伝わります。簡単な例文をあげますね。
- ご指導いただき、ありがとうございます。○○さんに近づけるよう、わたしもがんばります
- お力添えいただき、ありがとうございました。〇〇さんのおかげで無事納期に間に合いました
- 先日は素敵な贈り物をいただき、ありがとうございました。家族みんなで旬のおいしさを味わいました
自分らしい言葉でお礼の気持ちを綴ることで、受け取る相手の心に響きます。
3.ありがとうの語源
あなたは、ありがとうの語源をご存知ですか。
聞いたことがない、知らないという場合は、仏教の盲亀浮木(もうきふぼく)という「ありがとう」の由来になったお話をおすすめします。今まで以上に気持ちを込めて、相手にお礼の気持ちが伝えられるようになると思います。
ここからは簡単に、盲亀浮木のお話を紹介します。
お釈迦様がある時、弟子の阿難にこういいました。
「そなたは、人間に生まれたことをどのように思っているか?」と。
阿難はこう答えました。
「はい。大変よろこんでおります」と。
お釈迦様はすかさずこう言います。
「では、どれくらい喜んでいるか?」
この質問に阿難は口籠ってしまいました。
黙り込んでしまった阿南を見かねて、お釈迦様は次のように話始めました。
「果てしなく広がる海の底に、目の見えない亀がいる。 その亀は、100年に1度、海面に顔を出すのだ」
「広い海には1本の丸太棒が浮いている。その丸太棒の真ん中には、小さな穴がある。」
「阿難よ。100年に1度浮かびあがるその目の見えない亀が、浮かび上がった拍子に、丸太棒の穴に、ひょいっと頭を入れることが有ると思うか?」
阿難はこう答えました。
「お釈迦さま、そんなことは、とても考えられません」
お釈迦様はいいます。
「ところが、阿難よ。 私たちが人間に生まれることは、 その亀が、丸太棒の穴に首を入れることよりも、 難しいことなんだ。 有難いことなんだよ」と。
参考サイト:仏教辞典
以上です。
これが、盲亀浮木。盲目の亀と海に漂う一本の丸太棒のお話です。このお話を通して、人間に生まれてくることが如何に有難く、尊いことかを学ぶことができます。
人間に生まれることは宝くじで連続で一等賞をとることよりも難しいと言われています。そんなあり得ないくらいの低確率で生まれてきたひとが、自分のためにしてくれた親切な行為は、もはや「奇跡」といっても過言ではありません。
当たり前の日常を、あたりまではないと考えることによって、些細なことでも幸せを感じられるようになります。人に何かをしてもらったら心から感謝できます。
4.まとめ
相手との関係や状況に応じて、感謝の言葉を多彩に表現できる人は魅力的ですよね。そこで、この動画では、「ありがとうございます」に変わるお礼フレーズを9つご紹介しました。
- とても嬉しく思います
- 心より感謝いたします
- 感激いたしました
- 感謝の言葉もございません
- 身に余るお言葉です
- 足を向けて寝られません
- 重ねてお礼申し上げます
- 恐れ入ります
- 相手の名前+自分の心境
続いて、基本形で有る「ありがとうございます」を上手に伝えるポイントをご紹介しました。お礼を伝えるときに次の流れではなすのがポイントです。
- 具体的な相手の行為(〇〇していただきと添える)
- お礼の気持ち(ありがとうございますを伝える)
- 自分の心境をのべる
自分らしい言葉でお礼の気持ちを綴ることで、受け取る相手の心に響きます。
最後に「ありがとう」の語源「盲亀浮木」のお話をしました。一言で言ってしまえば、人間として生まれる確率はこの上なく低いという話です。
美味しいご飯を食べたり、楽しい想像をしたり、恋をしたりといった日常はあたりまえで有るかのように見えてそうではありません。宝くじで一等が当たることよりも、極めて低い可能性の上に成り立っています。
そのように考えると些細なことでも幸せを感じられるようになります。また、人に何かをしてもらった時は心から感謝できます。ありがとうというメッセージを心を込めて言えるようになるはずです。
以上です。本日もご視聴いただきありがとうございました。あなたの中にある有難うの気持ちが相手の心に響きますように。応援しています。それではまた。さようなら。