どうも菊之進です!「もしもし」をビジネス電話で使うことに対して、失礼でマナー違反と考える会社も少なからず存在しています。
そこで今回は、電話先の相手に失礼な印象を与えないためにも、「もしもし」に変わる「品のある言葉遣い」をご紹介します。動画の後半からは、「もしもし」の他にもやってしまいがちな電話対応間違い例を取り上げました。知らないと恥ずかしいポイントを簡潔にまとめましたので、是非ご覧くださいね。
記事の内容を動画で聞きたい人はこちら↓
▶︎YouTube:ビジネス電話で「もしもし」は失礼!代わりに使える言葉は?
1.「もしもし」が失礼にあたる理由
ビジネス電話で「もしもし」は、どうして失礼にあたるのでしょうか?結論からいうと、「もしもし」は略語にあたり、聞く人によっては不快に感じるからです。とはいえ、いまいちピンとこないですよね。
たとえば、仕事の電話で、取引先の担当者が次のような略語を使っていたら、あなたはどう思いますか。
- おつです
- あざっす
- とりま、次いきましょう
などなど。不信感を抱きますよね。ビジネスシーンで使われる「もしもし」もこれに近いものがあります。
「もしもし」は「申します、申します」の略語です。日本で電話機が普及し始めた頃に、電話交換手が「申します、申します」と呼び掛けたのが始まりとされています。その後、広く世間一般に浸透し、老若男女問わず、みんなが使う言葉になったのです。
カジュアルな言葉として広まると、今度は逆にビジネスなどの改まった場面では使わないのがマナーとなりました。
「もしもし」と呼びかけると、相手に馴れ馴れしく聞こえてしまうからです。軽薄で礼儀知らずだと感じる人も出てきます。
ビジネスでは信用が命です。第一印象で、相手に不信感を抱かせてしまったらうまくいきません。それ故に、「もしもし」ではなく、適切な「声かけ」を抑えておくことが大切です。
2.「もしもし」の代わりに使える言葉
シチュエーション別に紹介します。
①かかってきた電話に出るとき
「もしもし」の代わりに「はい」が使えます。「はい、○○会社の〇〇です」と名乗ります。「いつもお世話になっております」「お電話ありがとうございます」「おはようございます」といった挨拶もいっしょに添えるといいですね。
②こちらから電話をかけるとき
もしもし〜ではなく、「わたくし、〇〇会社の〇〇と申します」と伝えましょう。相手が上司なら「お疲れ様です。〇〇です」となります。
③電話を取り次いでもらったとき
「はい、もしもし〜」ではなく「はい、お電話代わりました。〇〇です」や「大変お待たせいたしました。〇〇です」と応答しましょう。
④相手の声が聞き取りにくいとき
「もしもし」の代わりに「○○様」や「○○さん」と、相手の名前を呼ぶ方が良いです。そのうえで「申し訳ございません、お電話が遠いようで、恐れ入りますが、もう一度お願いできますか」と伝えましょう。
以上4ケース、「もしもし」の代わりに使える言葉でした。次のコーナーでは、そのほかにもよくある!電話対応NGマナーをお届けします。よければ是非、みていってくださいね。
3.よくある電話対応NG集5選
①少々お待ちください
「少々お待ちください」は10秒なのか?1分なのか?待たされる側は、ある程度の時間がわからないとストレスになるものです。
- しばらくお待ちください
- 折り返します
- 後ほどおかけ直しします
- 後日改めてご連絡いたします
も同様です。待たされている間、心のどこかで相手はずっと、緊張し続けなければならず、それがストレスになります。待たされる側は、待たせる側に比べておよそ6倍も長い時間感覚を感じているとも言われています。
そんな訳で、具体的に時間の目安を伝えてあげるのがいいでしょう。
- 30秒ほどお待ちください。
- 5分後に折り返します。
- 明日14時にご連絡いたします。
これだけで安心します。待たせる理由を伝えてあげると尚いいですね。
②とんでもございません
「とんでもありません」や「とんでもございません」は、誤った日本語です。「とんでもない」で一つの形容詞なので、「ない」の部分だけを切り離して「ありません」「ございません」に入れ替えることはできないのです。謙遜するときは、「恐れ入ります」や「お気づかいいただきありがとうございます」を使いましょう。
③〇〇様でございますね
「ございます」は「あります」の丁寧語で、「ご質問はございますか?」や「書類はございますか?」といった感じに「もの」に対して使えます。対象が「人」の場合は、「いる」の尊敬語である「いらっしゃいます」が使えます。なのでこの場合は「〇〇様でいらっしゃいますね」となります。
④お名前を頂戴できますか?
一見すると問題ないように聞こえますが、「お名前を頂戴する」と言うと「あなたの名前をもらう」という意味になってしまうのでNGです。「聞く」の謙譲語である「伺う」をつかって、「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」としましょう。
⑤〇〇課長はお休みを頂いております
社外の人と電話する際、自社を持ち上げた表現を使うと、不自然になります。正しくは、「〇〇は休んでおります」となります。「〇〇は終日不在にしております」でも構いません。対象人物が、自分の上司でもあったとしても、敬称や役職などをつけないようにしましょう。
4.電話対応の基本ルール2選
①コール音が3回なるまでに出る
電話の基本マナーは相手に待たせないことです。会社で電話がなったら3コール以内に出るように心がけましょう。3コール以上待たせてしまった場合は、「大変お待たせして申し訳ございません」とお詫びの言葉を添えるようにします。
なぜ、3コール以内に電話を取らなければならないのでしょうか?コール音は1回約3秒なので、4コール以上鳴ってしまうと10秒以上待たせてしまうことになるからです。5コール以上待たせると、相手は苛立ちはじめ、中には電話を切ってしまう人もいます。
お客さんへの印象を良くするために、ひいてはビジネスチャンスを逃さないためにも、3コール以内に電話にでることが大切だと言われています。
②電話の切り際に名前を名乗る
例えば、担当者不在で、その人の代わりに用件を聞いた場合、電話の最後に「私、〇〇が承りました。失礼いたします」と名乗っておくと親切です。相手からの印象が良くなると同時に、再度同じ件でやりとりが生じた際に、話がスムーズになります。
5.まとめ
ビジネス電話で「もしもし」は、どうして失礼にあたるのでしょうか?結論からいうと、「もしもし」は略語にあたり、聞く人によって不快に感じるからです。日常的に使われる砕けた言葉なので、ビジネスなどのあらたまった場では使わないのがマナーとなりました。
品格を感じさせる電話対応ができるとかっこいいですよね。応援しています。本日もご視聴いただき有難うございました。それではまた!さようなら。