会話が続かない!気まずい沈黙を解消する雑談のコツ6選

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どうも!菊之進です。

今日は、気まずい沈黙を解消する会話のコツをご紹介します。

  • 初対面の人と二人きりになってしまった
  • 懇親会であまり親しくない人と隣同士の席になってしまった
  • 上司同行の車の中で沈黙が続いてしまった

こんな時、何かしゃべろうと思ってもなかなか切り出せなかったり、自分から無理に話しかけて気まずい雰囲気に拍車をかけてしまうことありますよね。また、せっかく相手が話しかけてくれても、「そうですね、はい、へぇー」くらいしか言えず会話が終わってしまうこともあると思います。

今回はそんな方に向けて、苦しい沈黙を打開する会話の切り出し方や、その場が和むような会話の切り返しのコツをお届けします。

記事の内容を動画で聞きたい人はこちら

▶︎YouTube:会話が続かない!気まずい沈黙を解消する雑談のコツ6選

菊之進
それではどうぞ!

1.会話が続かない4つの理由

会話が続かないのには大きく分けて4つの理由がある。

①一問一答で返事をしている

会話がブツ切りになってしまう一番の原因が「一問一答」。相手が振ってくれた話題に対して「そうですね…」とか「聞かれたことに関する返事」だけをして終わっていないだろうか。会話はキャッチボール、もらい受けたボールを返さなければ、話は途切れてしまう。

②YES/NOしか答えようのない尋ね方

たとえば「映画は好きですか?」といった感じに、相手が「はい」や「いいえ」しか答えようのない尋ね方ばかりしていると、その後、話が展開されにくく断続的な会話になりがちだ。

③話に一貫性がない

話の内容がバラバラだと相手は違和感を感じる。先ほど「会話はキャッチボール」とお伝えしたが、例えば、相手が投げたボールを僕が正反対の方がへ投げたら、相手は嫌がるだろう。相手のグローブ目掛けてボールを投げるのと同じように、投げる話題もコロコロ変えずにできるだけ一貫性をもったほうがよい。

④話の腰をおる

相手の話を途中でさえぎっていないだろうか。

例えば、相手が話している最中に、「それってこういうことでしょ」とすぐに結論をいったり、「私も同じことあったよ、ちょっと前にこんな出来事があってね…」といった感じに相手の話を横取りしてしまう行為だ。結果として相手を不快な気持ちにさせてしまい話が続かなくなる。

以上4点。会話が続かないひとはこの中のどれかにあてはまっている可能性が高い。ちなみに僕は4番目が多い。この4つの中ではおそらく、一番嫌な奴だろう。これに気づいてからは自分でも気をつけるようにしている。

2.会話をつづける基本ルール

会話というのは焚き木に似ている。

焚き木は意外と難しい。「薪に火を付けるくらい簡単でしょ!」って思われる方もいるかもしれないが、これがやってみるとなかなか難しくて、思いのほか火がつかなかったり、すぐ消えてしまったりする。

落ち葉や小枝など燃えやすいものを焚き付けに利用したり、空気の循環を考慮して薪を組む必要がある。このような工夫をしてようやく目的の薪に火がつくのだ。

途切れない会話をすることもこれに似ている。気まずい沈黙を回避するには次の2つの要素が大切になってくる。

  1. 発話力(相手に最初の一声をかける力。焚き木でいうところの着火剤)
  2. 展開力(相手の話を展開させていく力。焚き木でいうところの酸素供給)

この2点。火をつけて酸素を送る。これをイメージするだけでもだいぶ変わってくる。次のコーナーではその具体的な方法を紹介していく。

3.会話が続かないときの6つの対処法

ここでは気まずい沈黙を解消する雑談のコツを紹介する。

〜発話編(最初の一声の掛け方)〜

①挨拶プラス一言

挨拶に一言足せば、その後、雑談に発展しやすくなる。

「おはようございます、今日はいよいよ〇〇の日ですね」
「こんにちは、もうすぐお盆休みですね」
「お疲れ様でした、外は大雨なので〇〇さんもお気をつけてくださいね」

こんな感じに一言加える。このときのプラスαの一言は、なるべく相手の興味がありそうなことを選ぶ。ベストセラーとなった「超一流の雑談力」という書籍では次に示すテーマが雑談ネタとして推奨されている。

気候/相手の会社情報/衣服、ファッション/健康/趣味/最近のニュース/共通のこと/出身地/血液型/仕事

出典:超一流の雑談力 p54

とはいえ、目の前の相手と話したことがほとんどなく、何に興味を持っているのかも全くわからない場合はどうしたら良いのだろうか。そんな時は、自分と相手の接点探し。お互いの視野に入っているものを利用しよう

実は僕は、最近引っ越しをしたが、新しいマンションに荷物を運んでいる最中に、偶然、お隣さんに出会してしまった。その時とっさに考えたプラスαの一言がこれだった。

「はじめまして、隣にこしてきた菊之進です。ここはとても静かで自然もあって住みやすそうでいいですね」と。(目の前にあるマンションというお互いの接点を利用した)

我ながらなんとも言えない微妙な声かけをしてしまったなぁとおもったのだが、その一言をきっかけにして、お隣さんから色々と教えてもらうことができた。

上の階の住人がうるさくて、ちょっと変わった外人なので気をつけたほうがいいよとか、夜は虫が多いので窓付近で灯を灯さないほうがいいとか、この付近で一番お買い得なスーパーはここだ!というところまで会話が続いた。

このように相手のことをほとんど知らないという時は、相手との接点や、お互いの視野の共有しているものを話題にすると会話が発展しやすくなる。

余談だが、うるさいと言われていた上の階の住人にも挨拶にいった。彼は悪い人ではなさそうで、今後もうまくやっていけるような気がした。確かに天井からドンドコと騒がしい音が聞こえてくる時もあるが、短時間で鳴り止むのでクレームを出すのはやめた。

②自己開示プラス質問

自己開示とは、自分のプライベートな情報を相手に話すことを言う。自分はこういう人間ですよと包み隠さずに出すことで、相手の警戒心を和らげる効果があるのだ。よってその後に、相手に対してなんらかの質問をすると答えてくれる可能性がグッと上がる。

例えば、こんな感じだ。

「今日はとても蒸し暑いですね。自分は寒いのよりも熱いほうが苦手で、最近はもう我慢しきれずに、エアコンをガンガンつけてます。〇〇さんは、この暑い夏をどうやって乗り越えていますか?」

すると相手はこの人が打ち明けたのだから、自分も何か返さないと思う。これを心理学で返報性の原理といいます。自己開示+質問の形式は、突拍子もなく相手に質問をするよりも返事をもらいやすくなる。

③褒め言葉プラス感想

なんだかんだいって人は褒められると嬉しいものだ。気分が明るくなり会話が盛り上がるだけでなく雰囲気がよくなる。

相手を褒める時のポイントは、褒め言葉プラス一言の感想だ。感想なしに褒めてしまうと、わざとらしく聞こえたり、なんだか取ってつけたような感じになってしまうからである。

プラス一言の感想は、心の中で感じたファーストインプレッションをそのまま口に出そう。例えばこんな感じ。

  • 素敵なアイデアですね!とても勉強になりました。
  • 笑顔が素敵ですね!元気をもらえます
  • ジャケットが似合ってます!ほんとセンスがいいですね。
  • 英語がお上手ですね!どうしたらそんなに流暢に話せるようになるんですか。

などなど。褒めることで相手も気分が良くなり会話が続くこと間違いない。

〜展開編(相手の話を展開させていく方法)〜

①「そうですね」にプラス一言

相手が先に話題を振ってくれたらチャンス。相手の話に「そうですね」と相槌を打ちつつ、会話が途切れそうなタイミングでプラス一言を加えよう。

特段難しいことはない。話の中からキーワードを抜き出して「5W1H」で切り返したら大丈夫。例えば、相手の話の中でマラソンというキーワードが出てきたとしたら、次のように話題をふる。

  • When(いつ走ってるんですか)
  • Where(どこで走ってるんですか)
  • What(タイムは何秒ですか)
  • Why(なぜマラソンを始めようと思ったのですか)
  • How(どのように走ったら良いタイムが出ますか)

相手も自分の好きなことに対する質問なので気を良くして答えてくれるだろう。

②質問返しの術

相手から質問されたら、その質問に答えた後に、同じ質問を返してあげよう。人は基本的に、自分が聞かれても大丈夫なことしか人に聞かない。そのため、同じ質問を返すことで答えてくれる確率も高まる。

例えば、上司同行の車の中で、「休日はどうしてるの?」と聞かれたら、それに答えた上で、同じように「課長はどのようにお過ごしになってるのですか?」と聞いてみると意外と盛り上がったりする。

家庭菜園に奮闘している話や、育児のことなどポンポン出てきたりする。きっと上司も心のつかえを誰かに聞いてもらいたかったのだろう。

③質問はオープンクエッション

質問には「クローズド・クエスチョン」と「オープン・クエスチョン」の2パターンがある。

クローズド・クエスチョンは動画の冒頭でお話した、相手がYES/NOでしか答えられない質問だ。反対に「オープン・クエスチョン」は相手に自由な回答を求める質問となる。

例えば、「最近何かハマっていることはありますか?」というクローズド・クエスチョンでは「ないです」と答えられると会話が続かない。

しかしその一方で、「〇〇さんはどんなことにハマっていますか?」というオープン・クエスチョンで質問すると、相手から期待できる回答は、一気に広がり、次の会話に発展しやすくなる。

この時、より相手からの返答を促すために、先ほどの「自己開示」を活用してもいい。まずは自分のことを話してから相手に尋ねる。こんな感じだ。

「お恥ずかしい話、私は目にくまができるほど海外ドラマにハマってるんですけれど、〇〇さんはどんなことにハマっていたりしますか」

と尋ねれば、相手も自分のことを話しやすくなる。あるいは、褒め言葉で相手の気分をよくしてから、オープンクエッションで核心に迫ってもいい。相手に質問する前に、相手の気分を持ち上げるワンクッションを置く。

4.焦らなくていい

会話が続かなくて気まずい空気感になったとしても焦る必要はない。それだけで、あなたのことを嫌う人なんていないのだから。「この人無口でつまらない」なんて思う人はいないので安心してほしい。

まずは深呼吸。息を大きく吸ってゆっくり吐いてリラックスしよう。僕は、気まずい沈黙を解消するには、発話力と展開力の2つの要素が大切だと話したが、慣れないうちは発話力の方は手をつけなくてもいいと思っている。

相手から話しかけられるまで待つという選択肢もありだ。話しかけられたら先ほど紹介した展開編の5W1Hや、質問返しの術を活用する。それだけで十分すぎるほど会話が続く。いろいろあって覚えるのが大変そうだという方は、是非この2つだけ押さえてほしい。

それでも上手くいきそうに無い場合は、思い切ってこんな感じに伝えてみるのもいい。

「実は私、小さい頃から人前で話す時に緊張しちゃって、あまり上手に話せないんです。変なことを聞いてしまったらごめんなさい」と。

相手は悪い印象を抱くどころか、とても誠実な人だなぁと好印象になるだろう。少なくとも僕はそう思う。

5.まとめ

会話が続かない、会話がぶつ切りになってしまうのには4つの理由がある。まずはここを押さえよう。

  1. 一問一答で返事をしている
  2. 相手が「はい」や「いいえ」しか答えようのない尋ね方をしている
  3. 話に一貫性がない
  4. (気づかぬういに)話の腰を折っている

続いて、会話をつづける基本ルールの2つを押さえよう。

  1. 発話力(相手に最初の一声をかける力。焚き木でいうところの着火剤)
  2. 展開力(会話が始まってから話を展開させていく力。焚き木でいうところの酸素供給)

最後に、それぞれの具体的なやり方を紹介した。

〜発話編(最初の一声の掛け方)〜

  1. 挨拶プラス一言
  2. 自己開示プラス質問(まずは自分のこと話してから質問する)
  3. 褒め言葉プラス感想

〜展開編(相手の話を展開させていく方法)〜

  1. 「そうですね」にプラス一言(5W1Hが使える)
  2. 質問返しの術(相手と同じ質問を返そう)
  3. 質問はオープンクエッション

ぜひトライしてみてください。話の途切れない会話ができることを願っています。それではまた!

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