どうも菊之進です!
今日は、手放すと人生が変わる!3つの思い込みについてお話しします。
人にはそれぞれ、思考や判断の偏りがあります。
例えば、AさんBさんどちらも同じことを経験したのに、Aさんは楽しく感じ、Bさんは辛く感じる。ということがありますよね。それは二人の世界の見方が異なるからです。
もっとわかりやすく言えば、二人のつけている「心のメガネ」が違うからです。
Aさんが透明で、Bさんが赤色だったら、同じものをみているつもりでも世界は違って見えますよね。
このメガネのことを、心理学用語で「認知バイアス」(思い込み)とよびます。
今回は、不幸を招く「認知バイアス」すなわち思い込みを3つ紹介します。
いつのまにかその思考の罠にはまり、振り回されてしまうことがないように、対処法も解説しました。
物事に対する考え方や日常生活、ひいては人生にまで影響してくるものに絞っています。是非ご覧ください。
記事の内容を動画で聞きたい人はこちら↓
▶︎YouTube:手放すと人生変わる!3つの思い込み
1.「自分はダメな人間だ」という思い込み
①自分の悪いところが気になる
自分の嫌なところばかりが目について思い悩んでしまうことはないでしょうか。
例えば、
- 何をするにも不器用な自分
- 臆病でコミュ障な自分
- 面倒なことからは逃げてしまう自分
- 周りの人に合わせすぎて本音を言えない自分
- 高校中退し職を転々としてる自分
- 友達がいない自分
そんな自分が好きになれない。
自分に対するネガティブな感情がずっと頭から離れないという人は、ネガティビティバイアスに支配されています。
②ネガティビティバイアスとは?
ネガティビティバイアスとは、ポジティブな出来事や情報よりも、ネガティブな出来事や情報のほうに注意を向けやすく、また、それが記憶にも残るという現象のこと。
出典:錯思コレクション
自分の欠点や将来に対する不安が定期的にやってきてネガティブな感情になるひとは、このネガティビティバイアスが原因だと考えていいです。
このバイアスは、もともと人が進化の過程で、自然災害や事故から身をまもるために、トラブルを回避するために備えてきたものです。
例えば、車の運転をしたり、何かしらの新しいことを始める際に、不慮の事態を予測してリスクを回避するという点において、とても役立つものになります。
しかし、一転して、このバイアスが自分自身の内なるものに向くと厄介です。
自分で自分の些細なミスや失敗、外見的特徴や性格の粗を探してダメ人間のレッテルを貼ろうとしてきます。
また、このバイアスが他人に向くと、人間関係が悪化します。
職場の同僚から恋人、友人にいたるまで、嫌なところばかりが目につくようになり、ひどい場合は、偏見や差別にも繋がっていきます。
このようにネガティビティバイアスは行き過ぎると、自分自身を苦しめてしまうのです。
自己否定や自己嫌悪に陥ることが多い、他人の欠点ばかり気が付くと言う人は、ネガティビティバイアスを緩めると人生楽になります。
③ネガティビティバイアスへの対策
このバイアスへの対策はシンプルです。
自分を含めて他人をみる視点を「減点方式」から「加点方式」に意識して変えていきます。
減点方式とは、最初100点満点で、失敗するとそこから少しずつ点数が削られていくような評価の仕方のことです。
これだと、最初から自分にも他人にも完璧を求めているので「ダメな」ところばかりが目につくわけです。
対して、加点方式とは、スタートが0点で、物事に取り組んだ際に上手くいったら加点していくという評価です。
この考えをベースにしていると、積み重なっていくのは成功や喜びしかありませんので、それが自分の活力になっていきます。他者に対しても良いところが見えてくるので、寛容になれます。
加点方式を身につけるには、どんなに些細なことでも自分を褒めるようにしたり、人の長所を見るように意識する必要があります。
自分や、他人にたいして、欠点を感じることを無理にやめなくてもいいです。そのかわり、すかさずいい点もみつけて加算するようにしましょう。
例えば、
- 自分は臆病だ…でも努力だけは人一倍できる
- あの人は時間にルーズ…でも性格は優しい
こんな感じです。
アメリカの心理学者、バーバラ・フレドリクソン博士によると、豊かで幸せな人生を送るためには、日常生活においてポジティブ感情を多くすることが大切だと言われています。
ポジティブ感情:ネガティブ感情 =1:1 (黄金比)です。
ネガティビティ・バイアスによって、自分や他人を減点したら、すかさずポジティブな面もいうようにして中和しましょう。これで1:1になります。
2.「きっとこうに違いない」という思い込み
①相手の些細な言動や振る舞いが気になる
相手のささいな言動や振る舞い、言葉尻から「あの人はきっとこう考えているに違いない」と決めつけてしまうことはないでしょうか。
例えば、上司が不機嫌そうな顔をしていたら、「何か怒らせるようなことをしたかな…」と勝手に憶測したり、恋人に送ったLINEが既読スルーされたら、「私のこと好きじゃないのかな…」と悪い方向に考えたり。
同僚にあいさつをしたのに返事が返ってこなかったら、「自分は嫌われているんじゃないかな…」と凹んだりです。
でも実際は違うかもしれません。
相手は仕事が忙しくて表情に余裕がなかっただけかもしれない、何か急用ができてLINEに返事ができなかったのかもしれない、たまたま考え事をしていて挨拶が耳に入ってこなかっただけかもしれない。真実は本人にしかわからないのです。
とはいえ、そんなことは分かっていても、あれこれと想像して不安になってしまうという人は、確証バイアスに支配されています。
②確証バイアスとは?
確証バイアスとは、 自分の願望や信念を裏付ける情報を重視・選択し、これに反証する情報を軽視・排除する心的傾向。
出典:小学館
つまり、「きっとこうに違いない」という仮説を立てて、それを支持する情報ばかり集めてしまう心理です。
③確証バイアスの対処法
確証バイアスが怖いところは、一方的に決めつけて結論をだしてしまうことにあります。
「あの人はこうだ」と疑いの目でみることで、疑心暗鬼になり、人と関わること自体億劫になってしまうおそれがあります。
対処法は次の通りです。
- 自分が確証バイアスに支配されていないか考えてみる(少ない情報で本当に白黒つけてしまっていいのか疑問に思ってみる)
- 「きっとこうに違いない」を否定する情報も集める(自分が既に信じてしまっている意見と真逆のことを証明する情報を探してみる)
- 信頼できるひとに相談する(確証バイアスがかかっている状態では、どうしても感情的な判断をしてしまいがちです。バイアスの影響を受けていない第三者に相談すると的確な意見をもらえたりします)
個人的には3つ目の「相談」が一番大事のようにおもいます。
確証バイアスに囚われやすいひとほど、信頼できる第三者に相談するようにしてみてください。
それだけで、心のつかえがとれてスッキリします。
3.「みんなと一緒なら大丈夫」という思い込み
①みんなと同じことをする
自分の意見に蓋をして、周りの人たちと同じ意見に変えてしまう。みんながやっているから、自分もそうする。そんな経験はないでしょうか。
これを多数派同調バイアスといいます。
②多数派同調バイアスとは?
多数派同調バイアス(majority synching bias)とは、どのように行動してよいか迷ったときに周囲の人と同じ行動を取ることが安全と判断する心理傾向のこと。
出典:シマウマ用語辞典
このバイアスには、周りと協調することで集団生活をスムーズにするというメリットがある反面、大きなデメリットも隠れています。
③多数派同調バイアスの問題点
よく取り上げられるのが災害など非常事態時の行動です。
平成15年に起きた韓国地下鉄放火事件では、乗っていた地下鉄の車内が火災の煙で充満しているのにも関わらず、多くの乗客が「軽いボヤか何かだろう…」と思い込みその場にい続けました。
「周りの人が避難していないから、自分も避難しなくて大丈夫」「動くにしても他の人が動き始めてからにしよう」このように考えとどまったそうです。
結果、多くの人が逃げ遅れ、炎と煙に倒れ、約200人もの犠牲者が出てしまったのです。
このほかにも、多数派同調バイアスの弊害はあらゆる場面で見受けられます。
辞められないブラック企業なども典型です。
ありえないほど理不尽な働き方を強要されていても、「周りの同僚も同じように頑張っているのに、会社を辞めたいなんて甘えたことをいってはいけない」と我慢をしてしまいます。
会社をやめようとおもうと上司や同僚、親に相談した結果、みんな口を揃えて「今厳しい時代だから、辞めたところでどこも雇ってくれないぞ」といわれれば、本当にそうかもしれないと思い込みます。
結局そのままズルズルと働きつづけ心身ともに疲弊する人も 少なくありません。
④多数派同調バイアスの対処法
多数派同調バイアスの対処法は次の通りです。
- 想定外の事態に備えておく(みんなと一緒の行動をする=正しいという論理は成り立ちません、備えあれば憂いなし、万が一のときにどうすればいいか準備しておきましょう)
- 自分は大丈夫!まだ大丈夫!と感じた時が逃げどき(心の緊急スイッチをオンにして素早く行動に移しましょう)
多数派同調バイアスは、命にも直結するバイアスなので、一度時間のあるときにゆっくり考えてみることをおすすめします。
僕が今住んでいるところも、過去に水害が起きているので、「自分だけは大丈夫だろう」という甘い期待を鵜呑みにせずに、被害にあった時の対策をしっかりたてておこうと感じました。
4.まとめ
今回は、手放すと人生が変わる!思い込みを3つ紹介しました。
1.「自分はダメな人間だ」という思い込み
自分に対するネガティブな感情がずっと頭から離れないという人は、ネガティビティバイアスに支配されている可能性が高いです。自分を含めて他人をみる視点を「減点方式」から「加点方式」にする方法を解決策として紹介しました。
2.「きっとこうに違いない」という思い込み
相手のささいな言動や振る舞い、言葉尻から「あの人はきっとこう考えているに違いない」と悪い方へと決めつけてしまうと、人と関わること自体億劫になります。確証バイアスは決めつけのバイアスです。このバイアスはかなり強力なので、一人で解決しようとせずに信頼できるひとに相談しながらアドバイスをもらい、結論をだしましょう。
3.「みんなと一緒なら大丈夫」という思い込み
自分の意見に蓋をして周りの意見に同調しようとするバイアスを、多数派同調バイアスといいます。災害などの非常事態においては、みんなと同じことをすることが裏目にでることも多々あり、最悪の場合いのちもおとしかねません。事前準備をしっかりし、危ないと少しでもかんじたら素早く行動しましょう。
以上です。
3つの思い込みで、当てはまりそうなものがあれば、対処法を実践してみてくださいね。人生変わります!
ここまでご覧いただきありがとうございました!それではまた、次の記事でお会いしましょう。