転職活動は働きながら?辞めてから?迷った時の解決策

転職活動は働きながら?辞めてから?

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どうも菊之進です。働きながら転職活動するか、辞めてから活動するかを悩んでいるあなたへ。

本記事では、働きながら転職する人が実際にどれくらいいるのか?また、働きながら転職活動するメリットやデメリット、注意点などを解説するよ。

退職してから転職活動するかどうかで迷っている人は是非参考にしてほしい。

1.働きながら転職する人の割合

求人情報メディア大手のエン・ジャパンの調査によると、転職者の86%が「働きながら転職活動を行った」と回答している。(1万人が回答!「転職活動」実態調査(2018年)より)

働きながら転職活動を行う理由

  • 無職の期間を作りたくないから
  • 経済面でも安心できるから(給料から活動資金をまかなえる)
  • 転職先に必要なスキルなどを前もって勉強する時間がとれるから

一方で、退職後に転職活動した残りの14%の人の意見として、「現職の仕事も転職活動も両方疎かにしたくないから」、「転職活動に集中し内定後は速やかに入社したいから」という声が寄せられた。

他の大手求人サイトも同様の調査を行っていないか調べたところ、dodaでは転職者の78.8%が、リクナビでは59.7%が「働きながら転職活動を行った」という調査が出ている。これらのデータからも、一般的には在職中に転職活動を始める人が多い傾向がある。

2.働きながら転職する人の活動期間はどのくらい?

働きながら転職する人は、1〜3ヶ月以内に転職先を決める人が多い。その一方で、退職後に転職活動を始めた人は、1ヶ月半以内に転職先を決める人が多い印象だ。(転職活動期間に関する調査:エン転職より)

ではなぜ、働きながら転職する人の方が活動期間が長引く傾向があるのだろうか?

在職中の場合は「今の勤め先よりも良い転職先があれば転職したい。見つからなければ今のままでも良い」といった感じに、特に期限を設けずにゆったりと活動する人が多いためだ。

3.働きながら転職するメリット

働きながら転職活動するメリットにはどんなものがあるのだろうか。退職後の転職活動と比べると次の3点のメリットがある。

①収入が途切れないので安心して活動できる

在職中の転職活動は、毎月の収入から「転職活動費」と「生活費」のやりくりができるので、気持ちに余裕を持って会社選びができるというメリットがある。

転職の費用にいくらかかる?必要な活動資金の代表項目9選!でも紹介したが、転職者一人あたりの「転職にかける費用」の平均は約50万円と言われているので、安定収入がある中での活動は何かと心強い。

金銭面の不安を抱えることないので、理想の転職先が見つかるまでじっくりと腰を据えて転職先を見つけることができる。

②転職先が決まらなくても現職に留まれる

例えば、転職活動しながら改めて自社の良さに気づき、「やっぱり転職するのやめておこう」と思っても後戻りができる。

また、企業研究をしていく中で「自分に足りないスキルを磨いてからチャレンジしたい」と思えば、今の職場で働きながら必要なスキルを磨いて機が熟すのを待つこともできる。

現職を続けている限り、後になっていくらでもやり直しがきく。自分にあった理想の求人が見つかるまで、自分磨きをしながらじっくり準備できるのは、在職中の転職活動の大きなメリットになる。

③ブランク(離職)期間が発生しない

選考の過程でブランク期間を気にする企業もあるため、職歴にブランクができない在職中の転職は有利になる。前職で培ったスキルや経験が、鈍ることなく即戦力として活きるため、採用者から見てプラスに働くケースが多い。

4.働きながら転職するデメリット

メリットだけでなくデメリットの部分も把握して備えておこう。

①働きながらの活動はしんどい

職場が忙しい場合、思うように転職活動が進まないこともある。転職活動と一言で言っても、履歴書の作成から会社選び、企業研究、応募、面接まで意外と体力を使うからだ。休日なども利用して活動のための時間を割く覚悟が必要になるだろう。

②面接の日程調整が難しい

一般的に企業の面接は平日に行われることが多いため、平日に働いている人ほど面接の日時を合わせづらいだろう。会社によっては、平日の夜や土曜日に面接の時間を作ってくれるところもあるが、難しい場合は早退したり有給申請をしながら上手く日程調整をする必要がある。

③転職活動が長期化しやすい

現職での収入があり生活面で安定していると、危機感を感じずにだらけてしまうこともある。そうならないために転職の目的や活動スケジュールをしっかり立ててテキパキとした行動を心がけるのが大切だ。

④勤め先の同僚への配慮が必要

転職活動は職場の人に気づかれないように行うのが一般的。一度バレると上司から強い引き止めにあったり、嫌味を入れたり、ひどい扱いを受けたりするので、内密に進めなくてはいけない。

5.結局どっち?転職活動は働きながらか辞めてからか

①働きながらと辞めてからのメリット・デメリットまとめ表

  メリット デメリット
働きながら 収入が途切れない 仕事と転職活動の両立がしんどい
  希望条件に合う求人を好きなだけ探すことができる 面接の日程調整が難しい
  今の会社に残ることもできる 転職活動が長期化しやすい
  ブランクが発生しない 勤め先への配慮が必要
辞めてから 転職活動に専念できる 活動期間は無収入になるので十分な貯蓄が必要
  応募する会社を増やすことができ、面接の日程も調整しやすい ブランク期間が長引けば選考で不利になる可能性も
  失業手当や再就職手当を受け取れる 焦って内定先を決めてしまうおそれがある
  急募求人で有利になる(すぐに入社できるため) 離職期間中の健康保険や年金、住民税などの手続きを全て自分で行わないといけない

②迷ったら「働きながら」を選ぶ

「働きながら」か「辞めてから」か決め兼ねている場合は、まず「働きながら」を選択しよう。今の仕事を続けながら、実際に活動開始してみることで、「会社を辞めなくても転職活動できるかどうか」が掴めてくるから。「辞めてから」を選ぶのはそのときでも遅くない。

1.働きながら転職する人の割合で示したとおり、転職者の約9割は忙しい合間を縫ってでも「働きながら」の転職活動を選んでいる。働きながらであれば安定収入もあり、ブランク期間も気にすることなく、いつでも後戻りできるという安心感があるためだ。

もちろん「辞めてから」の方が良いケースもある。現職の業務があまりにも忙しくて休みも取れないといった場合は、採用面接の日程調整ができないため、会社を辞めて短期集中した方が良さそうだ。

6.働きながらの転職活動を効率的に進めるポイント

ここではより効率的に転職活動を進めていくポイントを紹介する。

①1時間早く帰宅する

働きながらの転職活動はいかに時間を作れるかがポイント。無駄な付き合いや残業などをなくして1時間でも早く仕事を終わらせられれば、自分のキャリアを見直したり、求人をチェックしたりする時間をとることができる。

②休日も有効活用する

仕事終わりの平日は思うように転職活動が進まないので、時間がたっぷりある休日も有効活用しよう。履歴書や職務経歴書の作成は特に頭を使う作業なので、仕事がない日にじっくりと時間をかけて行うのがおすすめ。

③有休を活用する

一般的に面接は業務時間内の平日に行われるが、この時間内での調整が難しい場合、企業によっては「早朝や就業後などの業務時間外」や「土日などの休日」にて対応してくれることもある。

ただし、企業側が必ずしもこちらの要望を受け入れてくれるとも限らないので、有給休暇の残日数を把握して、いざという時に取得できるように構えておこう。

勤めている会社で有給の取得理由が必要な場合(本来、「私用のため」で良いのだが…上司からしつこく確認された時)は、仕事をズル休みする時に上司が納得する理由と伝え方70選を参考に、適切な取得理由を伝えよう。

④転職エージェントを利用する

転職エージェントを利用すると、専任のキャリアアドバイザーがあなたの希望を聞いて条件にあった求人を紹介してくれるし、あなたの代わりとなって複数の企業の面接時間を調整してくれる。

さらに、給料や入社日などの条件交渉も代行してくれるので、効率よく有利な転職活動を進めることが期待できる。③オリコン顧客満足度で人気No.1に輝いた転職エージェントにて、転職者から人気のあるエージェントを紹介したので参考にしてほしい(後述)。

⑤転職サイトのスカウト登録を利用する

「スカウト登録」とは、あなたの履歴書や希望条件を見た企業の方から「うちで働かないか?」とオファーがもらえる転職サイト上の仕組みのこと。

あなたに興味関心を持った企業から直接の連絡がくるため、自分で求人を探して応募するという負担を小さくできる。忙しくて求人をチェックする暇もないという人は活用するととても便利だ。スカウト登録が利用できる人気の転職サイトは①転職者の8割が利用する大手転職サイトで紹介(後述)。

7.働きながら転職活動する時の注意点

①退職を申し出る期限について確認しておく

民法では会社を退職する際は、退職日の2週間前までに申し出れば退職できることとなっていが、実際のところは後任者の引き継ぎや人員補充なども含めて、2週間では到底間に合わない。

そのため、ほとんどの会社が「1〜3ヶ月前までに退職を申し出ること」として就業規則(会社独自のルール)に示しているのが実情だ。

会社と揉めたりせずに円満退職したい場合は、この就業規則を確認して「退職申し出の期限」を把握しておこう。

上司に退職を切り出すタイミングや伝え方、そのほかの注意点については上司を納得させる上手な退職の切り出し方と円満退職の秘訣にまとめたのでこちらも是非参考にしてほしい。

②勤め先にバレないように活動する

転職活動している事が会社にバレてしまうと、強い引き止めにあったり、嫌がらせを受けたりするので内密に行動しよう。

会社のパソコンで転職サイトを見たり、SNSやブログに書き込みをしたり、同僚に相談したりするとバレやすいので要注意。

③面接時間を厳守する

採用面接において遅刻やドタキャンは厳禁。時間を守ることは、社会人として最低限のマナーであると考える採用担当者も多いためだ。

万が一、現職で突発的な業務が出て、どうしても間に合いそうにない場合は、できるだけ早めに採用担当者にお詫びの連絡をいれよう。

8.人気の転職サイト3選!

①転職者の8割が利用する大手転職サイト

実際に転職した人の約8割が利用する大手転職サイトのリクナビNEXT。圧倒的な求人数で、地域・職種問わず、あなたにマッチした求人を見つけられることで人気がある。

リクナビを利用する最大の利点は、あなたの強みやアピールポイントを客観的に把握できる「グッドポイント診断」が受けられること。簡単な質問に答えていくだけで、あなたの自己分析をサポートしてくれる。

なぜこれが大事なのかというと、中途採用では特に求職者の「強み」が面接官に響くかどうかで採用・不採用が決まってしまうからだ。

リクナビの「グッドポイント診断」は、自分自身も気づかなかった「強み」を発見することができ、診断結果をそのまま企業の応募書類に添付できる。

面接時の話題として取り上げてくれる面接官もいるので使わない手はない。診断書を利用してあなたの強みをしっかりアピールしよう。

公式サイト:リクナビNEXT(無料)

②企業の内部事情が驚くほど分かる口コミサイト

理想の求人は見つかったけれど、求人票に書かれている謳い文句が正しいかどうか見極めたいあなたへ。

転職サイトに記された求人情報は、どれも企業にとって都合良く書かれているため、応募前に「本当に正しい情報なのか」しっかり下調べしておく必要がある。

そんな時に役立つのが企業の口コミサイトの「キャリコネ 」だ。食べログの企業版といったら分かりやすいかもしれない。サービスを利用すると、興味を持った企業に関するリアルな情報を知ることができる。

キャリコネでわかること一覧

「給与明細(基本給・各種手当て・賞与など)」、「人間関係や社内の雰囲気」、「月の残業時間」、「残業代の有無」、「有給・育休など休みの取りやすさ」、「社員登用の実際」、「採用面接の中身」、「ブラック企業/ホワイト企業を判断できるチャート」など。

転職後のミスマッチを回避するためにも企業に応募する前に必ず利用しよう。今、会員登録すると全ての口コミを無料で閲覧できる。登録はこちらから。

公式サイト:10万件の企業口コミで失敗しない転職。キャリコネ(無料)

②オリコン顧客満足度で人気No.1に輝いた転職エージェント

パソナキャリア オリコン顧客満足度 総合1位

2020年度オリコン満足度ランキングで、リクルートやマイナビをおさえて人気1位を受賞した転職エージェントが「パソナキャリア」

求人の質、キャリアアドバイザーの対応、企業への交渉力、利用のしやすさの点においてサービスを利用した3,028名の転職者から一番高い評価を得ている。(主要な転職エージェント66社中)

人気の秘密はそれだけではない。一般的に転職後の年収アップ率は30〜40%程度と言われるなか、パソナキャリアの利用者は驚異の67%を達成している。年収を落としたくない利用者も多い。

パソナキャリアのサービス内容は主に次の6点。

  • キャリアカウンセリングを受けられる
  • あなたの希望に沿った質の高い求人を紹介してもらえる
  • 応募企業に合わせて最適な履歴書の書き方を教えてもらえる
  • 面接対策をしてもらえる/模擬面接がうけられる
  • 企業にあなたの推薦状を出してくれる
  • あなたの代わりとなって、企業に面接日や入社日を調整し、年収交渉もしてくれる

実際に利用した人の声はこちら▼

丁寧なサポートを受けながら効率的に転職を成功させたい人にオススメ。

公式サイト:パソナキャリア(無料)

9.まとめ

働きながら転職する人の割合は転職者全体の約9割で、活動期間は1〜3ヶ月以内が一般的。退職後の転職に比べて、働きながら転職するメリットは次の3点。

  • 収入が途切れないので安心して活動できる
  • 転職先が決まらなくても現職に留まれる
  • ブランク(離職)期間が発生しない

一方で、働きながら転職するデメリットは次の4点。

  • 現職の仕事と転職活動の両立が大変
  • 平日仕事の人は面接の日程調整が難しい
  • 転職活動が長期化しやすい
  • 勤め先の同僚への配慮が必要

転職活動は働きながらか辞めてからか、どちらにしようか迷っている場合は「働きながら」を選ぼう。安定収入があることやブランク期間が発生しないことは気持ちの余裕につながるため、じっくり腰を据えて転職先を選べるメリットがあるからだ。

続いて、働きながら転職活動を効率的に進める5つのポイントがこちら。

  • 1時間早く帰宅して節約した時間を転職活動に充てる
  • 休日を有効活用する
  • 調整の難しい面接は有休を活用する
  • 転職エージェントを利用する
  • 転職サイトのスカウト登録を利用する

最後に、働きながら転職活動する時の注意点は次の3点。

  • 退職を申し出る期限について確認しておく
  • 勤め先にバレないように活動する
  • 面接時間を厳守する

働きながら転職活動することは忙しくて大変かもしれないが、限られた時間の中で自分の目標に向かって物事を効率的に進められる人という印象になり、採用担当者からもプラスに捉えてもらいやすい。

現職が厳しすぎてあまりにも身動きが取れないといった場合をのぞいては、「働きながらの転職活動」を選択しよう。とりあえず初めてみて、難しかったら退職後の活動に切り替えるのも手。

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