どうも!ブラック企業撲滅委員の菊之進です。
ブラック企業とは、労働者に違法な長時間労働や賃金不払残業を強いる悪徳企業のこと。
そんなブラック企業の特徴を、ブラック企業経験者の実際の声と共に紹介していく。
更に、ブラック企業に入社しないための、ブラック企業の見極め方についても紹介する。
立場の弱い労働者を喰い物にし、幹部のみ利益を吸い上げるブラック企業は許されない。
こんなあなたにおすすめ
- ブラック企業の特徴を具体的な事例と共に知りたい
- 求人票から見えるブラック企業の特徴を知りたい
- 入社前にブラック企業を見分ける確実な方法を知りたい
- ブラック企業が多い業界とその特徴を知りたい
- 既にブラック企業に勤めている場合の対処法を知りたい
1. ブラック企業の特徴15選 〜実例付きブラックの実態〜
ブラック企業の経験者が語る、ブラック企業の特徴とは何か?
第1位:募集時の説明と実際の雇用条件が異なる
第2位:長時間労働が強要され常態化している
第3位:パワハラやセクハラが行われる
第4位:十分な研修がされないまま仕事を任される
第5位:残業代が支給されない
(続く・・)
① 求人票と実際の雇用条件が違う「求人詐欺」を行う
ブラック企業の最大の特徴は、求人詐欺を行うこと。
求人詐欺とは、求人情報と実際の労働条件が異なる労働契約を結ばされること。
求人票をごまかして、求職者を騙す手口はブラック企業のお決まりの手口だ。
- 「基本給20万円~」と記載されていたが、実態は「基本給16万円+固定残業代4万円」だった。更に、どれだけ残業しても固定残業代の4万円を超える残業代は支払われなかった
- 「給料21万円(裁量労働制)」と記載されていたが、実際は残業や休日出勤が当たり前で、個人の裁量はなく馬車馬のように働かされた(もちろん残業代は無い)
- 「幹部候補生」として雇われたが、実態は「名ばかり管理職」で毎月80時間のサービス残業を強いられた
- 「賞与年2回」と記載があったが、賞与など全くなかった
- 「実働8時間」の約束だったが、「12時間労働」が当たり前だった
- 「定時で帰宅」できると記載があったが、ほぼ毎日残業だった
- 「月平均時間外労働20時間」と記載があったが、実際は「月100時間以上」の残業だった
- 「9時から18時、1時間休憩」と書いてあったが、実際は「9時から20時」の勤務だった
- 「エンジニア」として採用されたのに「営業職」にまわされた
- 「自動車整備」として採用されたのに「派遣会社の管理」だった
- 「勤務地」が募集時と違った
- 「異動」は無いと記載があったのに異動があった
- 「社員登用制度あり」と記載されていたが(その他大勢の人も含め)社員になれなかった
- 「新卒正社員募集・試用期間なし」と記載されていたが実際にはアルバイトだった
- 「正社員募集」と記載されていたのに「契約社員」だった
- 「有給休暇あり 育児休暇の実積あり」と記載されていたが休める空気でなかった
- 「完全週休2日制(土・日)」なのに土曜日も働かされた
- 「雇用保険・社会保険あり」と記載されていたのに、加入されなかった
求人詐欺の中でも特に問題になっているのが、仕事探しの大切な条件である「給料」や「労働時間」の虚偽記載や誇大広告である。
この問題に対する国の対策と現状について気になる場合は、このまま読み進めて欲しい。
(ブラック企業の次の特徴を読みたい方は② 長時間労働を強いるへ)
厚労省は、2018年1月1日に労働者の雇用を守る法律である「職業安定法」を改正したが、正直なところ、まだ不十分である。
まずは、改正されて良かった2点。
【1点目】企業は、求人募集時の雇用条件を後々になって、勝手に変更し辛くなった。
→改正前まで企業は、求人詐欺について言い逃れができた。例えば求職者から「あれ?求人票と実際の雇用条件違いません?」と苦情が来ても「スンマヘンねぇ。求人票を掲載した時点からウチの雇用条件のルール変わったんですわ」と逃げることができた。
しかし、今回の改定で、企業が求人票に記載された雇用条件を変更する際は、(可能な限り速やかに)求職者に変更内容を明示しなければならなくなったのだ。
【2点目】企業が求人票に明示しなければならない雇用条件の項目が増えた(下図)
求人票に記載を義務づけられた労働条件(☆事項)
- 試用期間を明確にすること
- 裁量労働性を採用する場合にその旨を記載すること
- 基本給の中に残業代を含めないこと
- 雇用形態を記載すること
以上のように、職業安定法の改正によって2つのメリットができた訳だが、最大の問題は企業が違反した時の罰則が緩いこと。
例えて言うなれば、赤信号をこっそり横断しても、捕まって罰金が取られない事と似ている。(本来なら罰金が生じるのだが・・)
求人詐欺の罰則の内容がこちら。
第六十五条
次の各号のいずれかに該当する者は、これを六月以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
八. 虚偽の広告をなし、又は虚偽の条件を提示して、職業紹介、労働者の募集若しくは労働者の供給を行った者又はこれらに従事した者
九. 虚偽の条件を提示して、公共職業安定所又は職業紹介を行う者に求人の申込みを行った者
出典:職業安定法
求人詐欺をした企業の罰則金は、たかだか30万円程度。
これでは、「社員に高額な残業代を払うより、サービス残業させて罰金を払った方がお得」と考えるブラック企業がいてもおかしくない。
実際に、2015年度に法律違反を犯した企業は約9万件あるが、労働基準監督官が司法処分として検察庁に送検した件数は1000件程度であり、そこから起訴・有罪判決に至ったのは約400件しかないというデータがある。(参考:ポスト平成の“ブラック企業”に悪用される? 「働き方改革関連法」に残る抜け穴 )
つまりは、ブラック企業にとってはザル(違反しても処罰されない)の法律なのである。
なぜ、大半の企業が処罰されないのか?
先ほど示した条文中の「虚偽の広告」や「虚偽の条件」を証明することが難しいから。
被害者は、証明するために弁護士を雇わなければいけない、証拠を集めなければいけない、会社を訴えなければならない=会社に居辛くなる。転職活動も視野に入れなければいけないなど様々な不安が頭をよぎる。
そのため、大半の人は被害にあっても泣き寝入りとなってしまう。
「じゃあ、一体どうするのよ!?」ってことなんだけれど、対策はブラック企業を入社前に見極める方法8選へ。(後述)
② 長時間労働を強いる
長時間労働が当たり前になっている光景は、まさにブラック企業の代表的な特徴である。
- 帰宅時間は0時をまわる状態が毎日続き、土日も出勤させられた
- 納期に迫られて月100時間以上の残業が数ヶ月続いた
- 24時間トラブル対応のため、睡眠中や休日も電話がなった
- 新製品開発のため深夜遅くに帰宅、月の残業時間が100時間を越えることが数ヶ月続いた
- 開発納期があり帰宅はいつも深夜。定健結果で持病の糖尿病が悪化した
- 出張中の慣行として飲み会があり、断ることができず深夜まで付き合わされた
- 長時間労働をタイムカードに記録させない、過少申告をさせられた
結論から言うと、あなたが「1日に8時間、もしくは1週間に40時間(法定労働時間)」を超えて労働させられている場合、その会社はアウト。
労働基準法によって定められた、法定労働時間を守らなければ違法になるためだ。
会社が36協定を結んでいる場合は、月45時間を上限とした残業を労働者に課すことが許される。
しかし、協定を結んだからといって、月45時間を超える残業をさせていれば違法であり、ブラック企業であると言える。
さらに酷いのは、月80時間を超える時間外労働「過労死ライン」を強いる企業だ。
月80時間を超えるイメージは、1日4時間を超える残業(1ヵ月に20日間の出勤をした場合)と捉えて欲しい。
③ パワハラやセクハラが横行する
職務上の地位を利用して部下に精神的・身体的苦痛を与えるパワハラや、性的な嫌がらせをするセクハラが横行するのはブラック企業の特徴である。
【パワハラ】
- 仕事の不手際を理由に、机を叩いたり椅子を蹴ったり、腹部を殴るなどの暴行を受けた
- 「お前はバカだから辞めろ」などの暴言を吐かれ、退職を強要された
- 一度おかしたミスを執拗以上に責め立てられた
- 病欠や有給休暇の許可を与えられなかった
- ミスに対し、大勢の前で叱られた
- 必要な情報や指示を与えられなかった
【セクハラ】
- マネージャーがおしりを触ったり、頭を撫でてきたり「好きだよ、愛してる」など気持ち悪い言葉を言ってくる
- 「おっ肌荒れてんな!生理前か?」「怒んなよ~生理前か?」と何でも生理に繋げる
- 年配の女性に肩を触られたり、腰を後ろから両手で持たれたりされる
- 女子トイレに小型カメラが設置されていた
- 「胸大きいね」など冗談を言われ、抗議すると冷たくされた
- 上司に足や胸を触られた。嫌がると指導をしてくれなくなった
なぜ、ブラック企業にパワハラやセクハラが付きものなのか。
理由は簡単。ほぼ全てのブラック企業がピラミッド型の縦社会だから。
被害者はパワハラ、セクハラにあっても、言い返せない。
言い返したら、自分の状況や立場が不利になってしまう。
「昇進できないのではないか、仕事を与えられないのではないか、退職を余儀無くされるのではないか・・」と様々な不安が頭をよぎる。
残念なことにブラック企業に入社した者は、それと同時に圧倒的弱者として働かざるを得ない現状なのである。
④ 十分な研修がされないまま仕事を任される
若者の指導・育成・教育にお金をかけないのはブラック企業の特徴である。
- 出勤初日に「うちは研修なんかないんだよ。とにかくファイルの番号に電話をかけろよ」といきなり新規のテレアポをするよう命じられた
- 十分な指導も無しに接客に出されて、お客さんに迷惑をかけた
- 上司に仕事のやり方を聞いても「見て覚えろ!やればできる!気合いで乗り切れ」といった根性論で済まされた
- 初日から実践で、現場に派遣された。できなければ上司の暴言や罵倒は日常茶飯事
中小企業の多くは予算が足りず、新人研修を行わず、仕事しながら教えるという形が多い。
その過程で、聞きたいことを質問できる先輩や上司、教育担当もおらず、業務マニュアルすらない企業は、ブラック企業と言えるだろう。
彼らにもはや人を育てるという意識はない。
万が一、新人に会社を辞められても、またハローワークを利用して無料で求人を出すことができるので問題ないわけだ。
一方、研修を儲けるブラック企業もあるが、その目的は洗脳教育にある。
朝6時のラジオ体操からスタートし、夜は23時まで続く座学と発声練習。
鏡に向かって「私はできるできる!」と言わせられ、全力で「私は変わります!」と叫ぶ。
そして、体力をつけるための「24キロを4時間で歩く歩行訓練」が繰り返される。
研修施設はもちろん山奥。
恥を捨てさせ、連帯責任を植え付ける。
一見素晴らしい研修に見えて、その目的は「自分の考えを持たせない、会社の思い通りに動く人材を育成する」こと。
上からの言うことは絶対の掟、まさに軍隊の教えの様だ。
⑤ サービス残業でタダ働きを強いられる
サービス残業とは、法定労働時間を超えて働いた分の賃金が支払われない残業のこと。
決められた労働時間以上に働かせ「残業代」を支払わないのはブラック企業の特徴である。
- タイムカードを押した後に残業を強いられた
- 名ばかり管理職にされて、サービス残業を強いられてた
- 本来の出勤時刻よりも30分早くきて、仕事を始るよう言われた
- 会議の時間が残業として取り扱われていなかった
- 1日30分以内の残業を時間外労働と認められなかった
- 月の残業時間に勝手に上限を定められ、その時間以上は何時間働こうが残業と認められなかった
- 「残業代はみなし残業分のみで、それ以上に残業した場合は、タイムカードを押してはいけない」と言われた
- 「仕事の効率が悪く足を引っ張ってるのに残業代を請求するなんて以ての外」と言われた
- 「ウチは残業禁止、終わらない人は自主的に残ってやること」と言われサービス残業は暗黙のルールだった
まず、会社が従業員に対して、実際の労働時間よりも過少に申告するよう促す行為は違法である。
加えて、「残業しても30分未満は切り捨てる」などと勝手に独自のルールを作ることも違法だ。
従業員は、働いた残業時間分の給料を1分単位で請求することができる。
みなし残業も同様。みなし残業手当が想定している残業時間を超える分の残業は、別途請求することができる。
⑥ コンプライアンスの意識が欠如している
コンプライアンスとは、法令遵守(ほうれいじゅんしゅ)のこと。
法律や企業倫理を守らずに公正・公平な業務遂行をしない企業は、ブラック企業の特徴である。
法を守る意識が欠如しているので、不祥事を起こしメディアで取り上げられることもある。
粉飾決算:会社が不正な会計処理を行い、虚偽の決算書を作成して、実際は赤字であるにもかかわらず黒字に見せかけた
資金使途違反:銀行から受けた融資を別のことに使い違反した
脱税:納めなくてはならない税金を、虚偽や不正によってごまかし逃れた
助成金の不正受給:事実と異なる虚偽の支給申請を行い不正に助成金を受給した
贈賄: 公務員に対する不正な賄賂の供与,申込み,約束をした
横領:他人や公共のものを不法に自分のものとした
詐欺:他人を騙し金品を奪い損害を与えた
情報漏洩:顧客の大事な個人情報を流出した
偽装:他人の目をごまかすために事実をでっち上げた(データ改ざん等)
一度でもコンプライアンス違反を起こせば、社会的信用を大きく損ない、今後の企業活動に大きなダメージを与えることは間違いない。
⑦ 有給休暇の取得を拒否される
有給休暇は、全ての労働者に与えられる権利であり、企業は労働者に対して有給休暇を与える義務がある(労働基準法第39条より)
ブラック企業は、従業員が有給休暇を取得できない様に、職場の雰囲気を作り上げる特徴がある。
- 「うちの会社には有給などと言うシステムはない」と社長に言われた
- 「有給を旅行に使ってはいけない」と理事から命令が出た
- 「あなたが休んだ事で何かあったら誰が責任とれるの?」と言われた
- 「忙しいから無理」と断られた
- 「この前、有給使ったばかりだろ」と怒られた
- 「他の人も頑張っているのだから、君だけ特別扱いできない」と言われた
- 「貴女みたいにしょっちゅう休む人はいない」と嫌味を言われた
- 有給を取得する理由について問いただされた
まず、有給休暇の使い道について。
これは企業側が勝手に決められることではない。
旅行に行こうが、デートしようが、家で寝ようがどんな使い方をしても問題ない。
有給の使い道について理由を聞かれた際は「私用のため」で十分である。
次に、会社が繁忙期だからといって申請を突っぱねる(断る)のは問題だ。
労働基準法によると「(使用者は)請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。」と記載がある。
つまり、申請を突っぱねて「ハイおしまい。諦めなさい」という対応は認められておらず、従業員と真摯に向き合い、代わりの取得日を決める事が望ましいとされている。
企業はできる限り労働者が指定した時季に休暇を取得できるように、配慮しなければならないが、ブラック企業の場合はこれが無い。
2019年6月17日追記:4月に始まった有給休暇取得の義務化について。それでも労働者に休暇を与えたくないブラック企業の悪知恵(汚いやり方)をまとめたので確認してね↓↓
⑧ 過剰なノルマを課せられる
達成できないノルマを強要し、心身共にストレスを与える会社は、ブラック企業の特徴である。
- 「今日中に200件営業電話、今日中に必ず20件案内しろ」と無謀なノルマを告げられた
- ノルマをこなすために、時間外労働で働いたが賃金がでない
- ノルマを達成できない場合は、自腹を強いられた
- ノルマを達成しない者は減給するとした書面にサインを求められた
- ノルマ達成を連帯責任にさせられた
確かに、会社が売り上げ(利益)をあげるために、各個人に労働の基準量(ノルマ)を定めることは適切だ。
しかし、元より達成出来ないような過剰なノルマを課すことはパワハラである。
さらにノルマ未達成のペナルティとして、減給や自腹、懲戒処分などを行うことは、違法となる可能性が高い(労働基準法第16条違反)
⑨ 最低賃金以下の給与で働かされる
法律上、最低賃金以下の給与で労働者を働かせてはならない。
しかし、ブラック企業の場合は最低賃金以下で労働者を働かせようとする特徴がある。
- 「ウチは契約時の賃金でいく。国に合わせて最低賃金を変動する予定はない。ウチは中小企業なんだから・・」と諦めるように説得された
- 最低賃金より100円以上も下の賃金で働かされていた
- 総支給額で計算すれば最低賃金を上回るが、基本給で計算すると下回っていた
- 2018年10月から最低賃金が変わるので楽しみにしていたが、明細を見たら10月に働いた分はまだ反映されていなかった
最低賃金制度とは、働く全ての人に「賃金の最低額」を保証する制度のこと。
この制度のポイントは4点。
- 都道府県ごとに最低賃金額が決まっている
- 年齢や正社員、契約社員、パート、学生アルバイト、嘱託などの雇用形態によらず全ての労働者に適用される
- 派遣元ではなく、派遣先の事業場で決まっている最低賃金が保障される
- 企業が最低賃金額以上の賃金を支払わない場合、罰金(50万円以下)が定められている
あなたのエリアの最低賃金をチェックする→地域別早見表
最低賃金の対象となる基本的な賃金とは→対象となる賃金と対象にならない賃金を確認する
最低賃金の計算法→最低賃金額以上かどうかを確認する方法|厚生労働省
⑩ 年間休日が極端に少ない
ブラック企業にとって、労働者はお金を稼ぐ道具、彼らの健康なんて二の次三のつぎ。
本来なら身体を休める筈の休日すら十分に与えず、働き詰めにさせる特徴がある。
- 一ヶ月全く休みがなく、帰宅時間も深夜0時で、限界を感じた
- お正月休み以外の連休が全くなく、年間休日数が40日ちょっとしかなかった
- 休みは週1日のみ。朝から晩まで11時間労働を強いられ、残業代等もない手当もなかった
- 労働契約書には書いてあるのに「ウチは土日祝日以外の休みはありませんから」と言われた
- 28日間、毎日10時間以上働き、手取り15万、生きることが馬鹿馬鹿しく感じた
サラリーマンの平均年間休日は、平均108日(調査対象4,432社:厚労省の平成29年就労条件総合調査より)
出典:シニアガイド
結果を見ると、全企業のうち約2割が年間休日100日を下回っている。
これらの企業では、人手が足りず一人当たりの業務量が多いのではないかと推測できる。
長時間労働を強いられた挙句、その分の給与が支給されない可能性もあるので要注意。
年間休日数のイメージ
130日:カレンダー通りの休み+会社独自の夏季休暇や年末年始休暇まで休める
120日:土日+祝日+振替休日(カレンダー通り)休める
104日:1年のうち土日のみ休める
96日:1ヶ月の休みが8日間。1ヶ月に1度、土日のどちらかを出勤しないといけない*
72日:1ヶ月の休みが6日間。1ヶ月に2〜3度、土日のどちらかを出勤しないといけない*
52日:法律で定められた最低限の休日。1週間のうちに1日しか休めない
*基本的に平日働き、土日休みとした場合のイメージ
⑪ 離職率が高い
ブラック企業の特徴は、離職率が高いこと(30%以上はザラにある)。
嫌になって辞めて行く人と、その欠員を埋めるために補充される人の出入りが激しい。
そのため年中、求人票を出しているという特徴がある。
参考までに、一般労働者の1年間の平均離職率はH29年度で11.6%。
H29年度の平均離職率 | |
一般労働者 | 11.6% |
パートタイム労働者 | 22.5% |
(参考:厚労省の平成29年雇用動向調査結果の概要)
⑫ 精神論や根性論が多い
ブラック企業は「人材育成」にかける時間がなく、指導・教育方法が雑になる特徴がある。
「やる気があればなんでもできる」
「気合が足りないから達成出来ないんだ」
「死ぬ気でやれ、根性で乗り切れ」
⑬ 試用期間が長い
試用期間が6ヶ月以上になる企業のなかに、ブラック企業は潜んでいる。
試用期間とは本来「この人は、社員として相応しいか」を会社が判断するために設けられる「お試し期間」であるが、ブラック企業は別の目的がメインになっていることが多い。
その目的とは、なるべく安く使い倒すこと。
- 試用期間中なら、低賃金で働かせることができる
- 試用期間中だからと労働者を説得し、社会保険に加入させず、残業手当もださない
- 試用期間終了後に正当な理由なしに解雇する(使い捨てにする)
どれも違法なのだが「若い労働者は法律に詳しくないし、訴える気概もないだろう」と高をくくっているのだ。
⑭ 販売戦略が商品の「安売り」
商品の安売りを販売戦略のモットーに掲げている企業はブラックの可能性が高い。
今市場にはモノが溢れ、価格競争が盛んに行われている。
そんな中で「ウチは安さで勝負するんだ」と安さのみを追求する会社が、なぜ危ないのか?
商品価格を下げるためには、下請け業者や原材料メーカーから安く仕入れなくてはならないが、それでは足りない。
じゃあどうするのかというと、人件費を下げるのだ。
- 従業員を低賃金で長時間労働させて、休日返上で働かせる
- 会社独自のルールを作成し、残業代を極力支払わない
- 非正規社員に正社員以上の仕事をさせて、正社員に登用させない
ブラック企業は、こうして人件費を極力削り、低価格の商品で利益を上げる特徴がある。
⑮ 労働者が壊れるまで働かせ利用する
最後にこれは僕の友人に起きた出来事。
製薬業界で働いていた僕にとって、これが身近で起きた一番のブラック体験だった。
彼は上司から「過剰なノルマ」と「強烈なパワハラ」を受け続け、鬱も悪化、ある日突然倒れて救急車で搬送。
その後、彼から「今から自殺する」とか「霊に取り憑かれたので、良い除霊師を知らないか」とか連絡が来る様になり、彼は段々とおかしくなっていった。
次第に幻覚を見たり、幻聴も聴こえたりで、彼は退職を余儀なくされ、精神科病院に入院。
ただ、ここからが驚愕だった。
なんとパワハラを行なった上司が、その精神科病院を訪れて、彼の担当医に営業をかけて、自社の薬を処方する様にお願いをしていたのだから・・
そして見事処方された。。
心を壊されて挙句、その元凶となった会社の販売する薬を一生飲み続けなければならない。
ブラック企業の特徴早見表
ここまで紹介したブラック企業の特徴まとめ。
2. ブラック企業が多い業界とその特徴
宿泊業・飲食サービス業界はブラック企業が多い。
その理由は、離職率が明らかに高い(人が定着しない)ためだ。
それでは、H29年度の産業別の離職率を見てみよう。
産業別の離職率 出典:平成29年雇用動向調査結果の概要
宿泊業・飲食サービス業の離職率は30.0%。
一般労働者の平均離職率が11.6%なので、その約3倍の離職率となる。
【宿泊業】
旅館、ホテル、リゾートクラブなど
【飲食サービス業】
食堂、レストラン、専門料理店、料亭、喫茶店、弁当屋、デリバリー専門店など
では、なぜこれらの業界は離職率が高いのだろうか。どのような特徴があるのか。
宿泊業の離職率が高い理由
- 宿泊者(お客さん)は増えているが、人手不足のため休日が少ない
- 土日、祝日、GW、お盆、正月も休めない
- 長時間拘束されるわりに低賃金(サービス残業が多い)
- 24時間営業のため日勤だけでなく夜勤もある(生活が不規則になりがち)
- 転職した方が(同じ職場に留まるより)年収UPを目指しやすい
飲食サービス業の離職率が高い理由
- 飲食店の約7割は赤字経営で将来に不安を感じる人が多い
- 開店準備から夜遅くまで働くため労働時間が長い
- 営業時間外の仕事が多く、サービス残業を強いられる
- 慢性的な人手不足で、従業員一人当たりの業務負担が大きい
- 場合によってワンオペやクレーム対応などもしなければならない
- 疲労が蓄積し体力が持たない
- 同じことの繰り返し、単純作業にやりがいを感じられなくなる
- 役職や給料が上がりにくい(1段階出世するだけでも何年もの期間を要する)
- 同業社が沢山あるので、キャリアアップを求めて転職する人が多い
- 若い世代を育てる経営者が少ない(特別なスキルは必要なく代わりがきく仕事のため)
- 業界全体で「人件費をカットする=人を大切にしない」経営のスタンスがある
3. ブラック企業のパワハラ上司に当てはまる3つの特徴
① 恐怖で支配し「言いなり部下」を育成する
ブラック企業の上司には、2つのタイプが存在する。
ジリジリと相手の心に傷を負わせるねっちりタイプと、感情丸出しモンスターの2つだ。
いずれのタイプも、「自分の言いなり」にならない部下を攻撃すると言った特徴がある。
まずネチネチタイプは、あからさまな暴言を吐くまではいかないが「嫌味」が多い。
過去のミスをいつまでも引き合いに出したり、他人と比較したり、陰口を言ったりする特徴がある。
反対に、感情丸出しモンスターは、気分の浮き沈みが激しく、大声で怒鳴りつけたり、手や足が出たり、机や椅子など物にあたる傾向がある。
自分の意見が100%正しく、部下の意見にまったく耳をかさないし「こんなこともできないならクビ切るぞ」と脅しをかけたりする。
どちらのタイプが上司でも、部下は「自分の意見を押し殺して、とにかく穏便にすませ、従うしかない」という心境になっていく。
部下をいわゆる「社畜」にするのがパワハラ上司のやり方だ。
② 過剰なノルマや長時間労働を正当化する
サービス残業を、根性論や屁理屈で正当化する特徴がある。
「死ぬ気でやれば何でもできる。俺の若い時もそうだった」
「仕事を時間内に終わらせられないのは自分の責任だ」
「俺より先に帰るなんてありえない」
「売れないやつに休みはない。嫌なら辞めれば良い」
などと言って無理やり説得し働かせる。
③ 気に入らない部下は辞めさせる
彼らにとって、従順でない部下はいらない。
いくらでも替えがきくので、従順な部下に当たるまで辞めさせる。
やり口としては、イジメて自主退職に追い込むのが恒例。
「適性に合った道を考えるべき。お前のことを思って言ってる」
などと言って個人都合で会社をやめるように促す特徴がある。
その他、ブラック企業のパワハラ上司の特徴
- 部下に自分の考えを強要する
- 自分の考えに反論されると「言い訳するな、お前の考えは間違っている」激しく非難する
- 部下の言葉や意見は聞こうとしない
- 部下の失敗を執拗なまでに責める
- 自分の過去の経歴や実績をやたら自慢する
- もっともらしい理屈をつけたり、根性論を持ち出して長時間労働を正当化する
- 部下の能力ややる気を常に疑ってる
- 部下に対する指示は完璧であると信じて疑わない
- ノルマを達成できなかった部下を無能者として扱う
- 仮にノルマを達成しても「できて当たり前」という認識
- 自分の指示で部下が失敗しても、その失敗を部下になすりつける
- 部下が困っていても「人に頼らず自力で考えろ」のスタンスを崩さない
- プライドが高く自分の非は決して認めない
- 部下を鬱に追い込んでも罪悪感が無く、むしろ自分こそ被害者と感じる
- 鬱を病気ではなく、ただの甘えと考えている
4. ブラック企業に洗脳されやすい人の特徴
ブラック企業にハマってしまう人の特徴を以下にまとめた。
- 責任感があり真面目
- すみませんが口癖
- 自分で考えるのは苦手で、言われたことをするのが得意
- 仕事とはどんなに辛くても我慢するべきものと考えている
- NOを言えない、断れない、気が弱い
- 残業や休日出勤を自慢する
- 他人からの評価を気にしすぎる
- 打ち込める趣味が特にない
- 自分に自信を持てない
- 相談できる知人・友人がいない
- 世間のことを気にしない、本を読んだり勉強するのが苦手
- 特に人生の目標がない
- 周りがやっていること=正しいと思う(疑わない)
5. ブラック企業を入社前の応募段階で見極める方法8選
まず大前提として求人票を鵜呑みにしない事。
なぜなら求人票は「会社の宣伝広告」であり、良い面しか掲載されないからである。
ブラック企業であろうがなかろうが、会社にとって不利な情報は掲載されない。
となるとブラックなのかホワイトなのか求人票だけで見分ける事は困難だ。
ではどうしたら良いのか。より確実にブラック企業か見極める方法を紹介する。
① 求人企業に直接メールで問い合わせる
実はあまり知られていないが、求職者は求人を出している企業に、メール等で労働条件を確認できる権利がある。(応募前でもOK)
求人票に記載された労働条件のうち、曖昧だったり分かり辛い表現の箇所は直接聞こう。
大丈夫!企業への連絡は職業安定法改正Q&A(求人企業に課せられた義務)でしっかり認められている。
問1-2 法第5条の3第1項で義務付けられている労働条件明示は、いつまでに行わなければならないのか。
○ 労働条件明示は、求職者等と最初に接触する時点までに、労働条件に関する全ての事項を明示することが原則です【指針第3の1(4)イ】
問1-3 指針第3の1(4)イにおける「求職者等と最初に接触する時点」とは、具体的にどのような時点を指すのか。
○ 「求職者等と最初に接触する時点」とは、求人者や職業紹介事業者等と求職者等との間で、面談により職業相談、職業紹介を行う時点や、求職者等から電話やメールにより、労働条件等に係る質問を受けた時点を指します。
求職者等からの電話やメールの問い合わせのうち、「応募を検討しているので労働条件の詳細について聞かせてもらいたい」といった場合は、該当します。
出典:職業安定法改正Q&A
あとあと後悔しないためにも、求人票の曖昧表現は最初に確認しておこう。
以下のテンプレートを自由に使ってね!
企業に問い合わせる際のメール雛形
件名:労働条件に関するご質問(あなたの氏名)
本文:
〇〇株式会社
人事部〇〇様
お世話になります。
【あなたの氏名】と申します。
この度は、求人サイト〇〇を拝見し、貴社への応募を真剣に検討しております。
〇〇に記された労働条件に関して質問がありまして、ご連絡を差し上げました。
求人票の中で〇〇と記載がありますが、〇〇の理解で宜しいでしょうか。
大変恐れ入りますが、ご教示頂けましたら幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
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【あなたの氏名】
〒000‐0000
□□県□□市□□0‐0‐0(自宅住所)
電話:090-0000-0000
メールアドレス:〇〇
メールを送って返事が来なければ、ブラックの可能性あり。
労働条件に後ろめたいことがあって返事を返せないか、単に面倒くさいと思って返さないか、どちらにしても人を大切にしない会社だろう。
② 口コミサイトを確認する
企業に関する口コミサイトは、元社員によるリアルな情報が豊富に掲載されている。
働きやすさ、平均年収、ボーナスの有無、残業時間、休日の取りやすさ、仕事のやりがい、出世、ストレスの度合い、ホワイト・ブラック度などの情報を無料で入手可能。
オススメの口コミサイトは、以下の記事をご参考に↓
③ 就職四季報を確認する
企業の離職率を確認するには「就職四季報」が便利。
上場企業や有力未上場企業、就職で人気のある企業約5,000社が掲載されていて、離職率以外にも有力情報をGETできる。
- 新卒3年後の離職率
- 平均勤続年数
- 有給休暇の取得率
- 夏期・年末年始の休暇 ..etc
まずは、厚労省がまとめた「就職後3年以内の離職率」を確認して、希望する産業の平均離職率をチェックしよう。
平均離職率が分かれば、就職四季報に掲載された企業の離職率が高いのか低いのか参考になる。
以下URLから確認可↓
就職四季報
*女性版は、産休・育休の期間・給与と取得人数、女性の既婚者数・子を持つ女性人数、職種転換制度の有無と人数、くるみん・えるぼし認定状況、女性の役職者数など総合版にはない情報が豊富。
④ ブラック企業リストを確認する
厚労省は、労働基準法、労働安全衛生法、最低賃金法などについて過去に違反した企業のリストを公開しているので参考にしよう。
リストはこちら→労働基準関係法令違反に係る公表事案
公表された企業は極めて悪質なので要注意!(理由は以下3点)
- 違法な長時間労働に対して是正・改善の指導が行われたにも関わらず、再犯した
- 違法な長時間労働を原因とした過労死(自殺未遂含む)を複数の事業場で発生させた
- 労働安全衛生法に違反した(工事現場などでの危険行為)
【2019年1月28日追記】
ブラック企業リストに掲載された企業をマップ上で確認できるアプリ「ブラックアラート」がリリースされた。
アプリを起動した状態で、ブラック企業の付近を通ると「付近にブラック企業があります」とアラートで教えてくれる優れもの。
さらに、マップ上の赤いピン(法令違反した企業)をタップすると、違反の内容や違反した日付を見ることができて便利。
ブラックアラート
⑤ ブラック企業大賞を確認する
ブラック企業大賞とは、2012年に始まったブラック企業の頂点を決定する企画のこと。
従業員に対する長時間労働や残業代未払い、パワハラ、セクハラ、いじめ、差別などで問題視された企業(ブラック企業)の頂点を決定している。
2018年のブラック企業大賞ノミネート発表の様子はこちら。
ブラック企業大賞でノミネートされたブラック企業は、しっかりチェックしておこう。
⑥ 実際の就業時間を偵察をする
気になる企業があれば、事業所にこっそり下見に行こう。
主なチェックポイントは以下3点。
- 出社時間
- 退社時間
- 服装や表情
出社や退社の時間が、求人票に掲載された就業時間と大差ないか。
また、従業員の髪がボサボサだったり、表情が疲れ切っていないか。
全体的な身だしなみはしっかりしているかなどなど確認すると良いよ。
⑦ 転職エージェントに聞く
転職エージェント(人材紹介会社)を使うとブラック企業に当たる可能性が低くなる。
その理由は以下3点。
- 転職エージェントに契約している企業は「人材にお金をかける企業」のため
- 求人企業の豊富な情報を貰える。リアルな社内の雰囲気や業務内容などが分かる
- こちらの希望する労働条件(給与や待遇)を、企業に代理交渉してくれるため
更に2018年1月の職業安定法の改定によって、転職エージェントには次のことが義務付けられた。
転職成功者の中で、就職後6か月以内に離職してしまった人数を公表すること。
これは厚労省の「人材サービス総合サイト」 にて公表される。
つまり、離職者を多く出した転職エージェントは、格落ちエージェントとしてのレッテルを貼られてしまうわけだ。
彼らにとってそれは事業存続の危機に繋がる。
従って、求職者にブラック企業を紹介することはまずないだろう。
転職エージェントのメリット・デメリットを含む賢い使い方は以下の記事をご参考に↓
⑧ 企業の従業員に直接アプローチして情報収集する
ブラック企業を見分けるのに、一番有力なのは会社に働いている人間から直接話を聞くこと。
知人の知人からでも、あらゆるコネを使ってでも聞いてみよう。
クラウド名刺アプリの『Eight』を活用すると、会社名で検索できて、その会社に勤めている人と名刺交換が可能で、メッセージを送ることも可能だ。
6. ブラック企業を回避してホワイト企業を見つける方法
ブラック企業に入社しないためには、ホワイト企業の見つけ方も知っておこう。
ホワイト企業の賢い見つけ方 8選
- ホワイト企業トップ500から見つける
- ホワイト企業大賞から見つける
- 厚労省が認めた優良企業から見つける
- 就職四季報から見つける
- 企業ホームページから見つける
- 企業の口コミサイトから見つける
- 転職サイトのこだわり検索から見つける
- 転職エージェントから見つける
ホワイト企業の特徴や見つけ方の詳細は、以下の記事に示したので是非チェックしてみてね!
7. ブラック企業で働く全ての人へ 〜相談窓口のご案内〜
一人で悩みを抱え込まず、早めに専門家に相談しよう。
退職代行サービスSARABA:「辞めたいのに辞めれない」「会社の人に一切会わずに退職したい」「今すぐ辞めたい」と言うあなたへ。SARABAはあなたの退職に必要な連絡を代行してくれる。電話相談、メール相談は無料。利用料金は一律29,800円
労働条件相談ほっとライン:違法な時間外労働、過重労働による健康障害や賃金不払残業の相談を気軽にできる。専門知識を持つ相談員が、法令や裁判例などを説明し、各関係機関の紹介を行ってくれる。
都道府県労働局等の総合労働相談コーナ一:解雇、配置転換、パワハラ、セクハラ、いじめ・嫌がらせなどの職場のトラブルに関する相談ができる。また、相談した企業について労働基準法等の法律に違反の疑いがある場合、行政指導等の権限を持つ担当部署に取り次いでくれる
労働基準監督署:賃金不払残業や長時間労働など労働基準法に違反するトラブルの相談ができる。悪質な企業に対する「是正勧告」や「逮捕」などの権限がある
ブラック企業被害対策弁護団:ブラック企業の違法行為を断じて許さない弁護団。長時間労働、残業代不払い、過労死、過労自殺などの被害に対して法的に被害者を救済する
総合サポートユニオン:働く人の権利を守るため、ブラック企業によって若者が使い潰されることのない社会を目指すために結成された労働組合。労働組合法上の特別な権利を有し、個別の労働問題に対しても、法的な解決能力がある(会社に対して違法行為を認めさせ、未払いの残業代を支払わせるなど実績あり)
転職を視野に入れる場合は、転職を有利に進める!あなたに合った転職のベストタイミングをご参考に。
8. ブラック企業の特徴まとめ
ブラック企業の最大の特徴は、求人詐欺を行うこと。
ブラック企業では、長時間労働が強いられ、パワハラ・セクハラが横行する環境下で働かざるを得ない。
更には、サービス残業のタダ働きは当たり前であるし、上司のコンプライアンス意識は低いのでいつまでたっても劣悪な労働環境は改善されない。
その他あげればキリが無いが、ブラック企業では「人材の切り捨てと使い回し」が当たり前の光景となっている様だ。特に社会人1〜3年目の若手は餌食になりやすい。
ブラックの多い業界はどこかと言うと、宿泊業と飲食サービス業界である。
どちらも人手が足りず、長時間労働で休日出勤で残業代は未払いという違法行為が蔓延している。
本記事で紹介した様に、これらブラック企業は事前に見極めることが可能である。
本記事で紹介したブラック企業の違法行為を事前にインプットして、厳正な目を持ち、就職活動や転職活動に役立てて欲しい。
それではまたっ(^_-)